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#176 2+1=3層ガラスを勧める理由

FukasawaHus

 

Tjena!

 

「スウェーデンの窓は、やっぱり、

トリプル(3層ガラス)ですか?」

 

とよく聞かれます。

 

答えは、YES。逆にスウェーデンで、

2層ガラスの方が珍しいくらいです。

ただ、「トリプル」といっても様々です。

 

例えば、3層ガラスの木製窓では、

見た感じは同じようでも、断熱性能を表す

熱貫流率が、U=1.9 w/m2kもあれば、

U=0.7 w/m2kもあります。

 

2000年当初のスウェーデンは、標準レベルが

U=1.3 w/m2kでしたが、その後、U=1.2

U=1.1・・・と次第に下がって行って、

U=0.9が現在の標準レベルとなっています。

 

これは、消費者が省エネ思考!とも関係が

あるものの、主な要因は、政府主導の

Bidrag(ビドラーグ:補助金)によるものです。

省エネ性の高い住宅がお得になるからです。

 

日本に輸入している木製窓も当然、

「トリプル」ですが、3層ガラスではなく、

2+1=3層ガラスを勧めています。

 

外観の見た目は、共に、ほとんど同じです。

何が違うのか・・・?というと、

 

3層と2+1=3層ガラス

 

3層ガラスは、ガラスユニットが一つ

であるのに対し、2+1=3層ガラスでは、

2層ガラスと1層(シングル)ガラスと

ガラスユニットが二つあります。

 

この間は、65mmもあって、なんと、

ブラインドが内蔵できるのです!

 

窓の断面図

 

このブラインドは、カーテン代わりに

なるだけでなく、夏場の日射熱を効果的に

排出することができます(遮熱)。

 

この65mm空間は、外部とも通じており、

日射熱で暖められた空気は、自然と上部へ

放出されるので、いわゆる、「対流通気層」

として機能しているのです。

 

遮熱のメカニズム

 

外部と気密が取れていないという事は、

断熱性能も出ないのでは・・・?と、

私も初めは不思議に思っていました。

 

しかし、スウェーデン国立試験所公式データを

見ると、標準仕様で熱貫流率が、U=1.1 w/m2k

ガラスを変えるとU=0.93層ガラス並です!

 

実は、寒い冬に、熱を逃がさない断熱構造と

するのは意外と簡単です。それよりも日本では、

暑い夏に、どのようにして日射熱を防ぐか?

の方が難しく、かつ、最重要課題なのです。

 

これが、2+1=3層ガラスを勧める理由です。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「外側アルミ2+1=3層ガラス木製窓」詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:2+1=3層ガラス木製窓, 09:00
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#169 3+1=4層ガラス登場!

3+1=4層ガラス

 

Tjena!

 

スウェーデンでトップクラスを誇る窓、

外側アルミ2+1=3層ガラス木製窓に、

3+1=4層ガラスが登場しました!!

 

お馴染み「ツー・プラス・ワン」は、

内側が2層ガラス、外側が1層ガラスでしたが、

今回登場した「スリー・プラス・ワン」は、

内側が3層ガラス、外側が1層ガラスです。

 

元々、3層ガラス自体は存在していたので、

2層ガラスを3層ガラスへ交換すれば、

「スリー・プラス・ワン」となるわけですが、

実際は、3層ガラスの厚みを受け止める

窓扉の構造が必要となります。

 

「ツー・プラス・ワン」の2層ガラスは・・・

 

4mmガラス

16mm空気層

4mmガラス

 

といった構成で合計の厚みは、24mmです。

これに対し、3層ガラスは・・・

 

4mmガラス

16mm空気層

4mmガラス

16mm空気層

4mmガラス

 

といった構成で合計の厚みは、44mmとなり、

+20mmのサイズアップとなります!

 

そこで、この3層ガラスユニットを窓扉に

納めるために、まず、窓枠が105mmから

115mmへと厚くなりました。

 

外側のアルミ被覆部分は10mmなので、

(アルミ厚:1.5mm程度)

実際には、木枠部が95mmから105mmへと

変更し、窓扉部をより厚くしています。

 

こうすることで、内側の木製扉には、

2層ガラス、3層ガラスのどちらでも

搭載できる構造に改良されたのです!

 

2+1=3層ガラス

外側アルミ2+1=3層ガラス木製窓

「ツー・プラス・ワン」

 

3+1=4層ガラス

外側アルミ3+1=4層ガラス木製窓

「スリー・プラス・ワン」

 

その結果、熱貫流率が、

 

U=0.9w/m2k(標準仕様:U=1.1)から

U=0.7w/m2k(標準仕様:U=0.9)へと

 

断熱性が大幅に向上されました!

 

これは、夏場の日射熱をブラインドで防ぎ、

冬場の熱損失を極限に抑えるために有効ですが、

現実的には、4層ガラス木製窓は、重量が一気に

重くなるのが難点です・・・。

 

また、意外にも、遮音性能は、

42dBから36dBへと下がってしまいます。

 

価格的には、それほどアップしません。

さて、あなたなら、どちらを選ぶでしょうか?

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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  ⇒ http://mala-gruppen.com/fonster/2+1.html

 

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author:Akio Kanaida, category:2+1=3層ガラス木製窓, 09:00
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#166 ドレーキップ窓の網戸

ドレーキップ窓-内倒し ドレーキップ窓-内開き

 

Tjena!

 

今回は、スウェーデン製のドレーキップ窓の

網戸とその取り付け方法をご紹介します。

 

「ドレーキップ」とは、開閉方式の呼び名で、

ハンドル操作(方向)で「内倒し」と「内開き」、

両方の開閉ができる窓です。

 

元々はドイツの開閉方式で、スウェーデンで

作られる窓も、金具はドイツ製を使っています。

ちなみに「ドレーキップ」は、ドイツ語の、

 

Drehen:ドレーエン(回す)

Kippen:キッペン(倒す)

 

という単語が由来で、スウェーデンでは、

Dreh/Kipp」と表示されています。

 

日本では、まだまだ馴染みのない開閉方式ですが、

高断熱・高気密仕様の省エネ住宅では、

実は、今後、必須の窓となりつつあるのです!

 

なぜなら、この分野で課題となる機能の一つが、

「安全に換気できる窓」だからです。

 

引き違い窓や外開き窓は、換気はできても、

そのまま放置すると、雨水が吹き込んだり、

不審者が侵入してくる危険性があります。

 

これに対し「内倒し」は、雨水も吹き込みにくく、

外側からレバーハンドルの操作ができないため、

窓扉をこれ以上、開けられません。

 

ドレーキップ窓の網戸

 

ドレーキップでは、窓扉が、「内倒し」と

「内開き」と共に室内側に開いてくるので、

外側に網戸を設置することができます。

 

こうすれば、窓を開けておいても、蚊や虫も

室内へ侵入してくる事がありませんね。

 

ドレーキップ窓の網戸

 

取り付け方法は、アルミ製網戸枠の四隅に

専用クリップを取り付け、窓外側のアルミ部分に

各クリップを引っ掛けるだけです。

 

ドレーキップ窓の網戸

 

室内側から網戸を取り付けられるため、

掃除やメンテの時も、取り外し可能です!

 

ドレーキップ窓の網戸 ドレーキップ窓の網戸

 

「内倒し」は、「安全に換気できる窓」として

必須の機能です。しかし、現実には、ガラスの

外側を拭いたり、掃除やメンテも必要ですね。

 

そこで、一つの窓で、「内倒し」と「内開き」、

両方の開閉方式ができるドレーキップ窓は、

非常に合理的な開閉方式であるわけです!

 

これが、パッシブハウスや無暖房住宅など

世界の省エネ住宅先進国が採用している理由です。

 

日本人にとって「内開き」の窓は、

抵抗を感じる人も多いでしょう。

 

しかし、最新型のスウェーデン製窓では、

外側のアルミ部分と内側の木製部分で

二重の防水・気密を取っているので、台風でも

室内へ雨水が侵入することはありません。

 

「スウェーデンの窓」は、私たちの想像を超えて

どんどん進化していたのです・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#163 高断熱住宅の日本での注意点

高断熱住宅

 

Tjena!

 

今回は、日本で高断熱住宅を建てる時の

注意点についてお話します。

 

高断熱住宅とは、同時に高気密住宅でもあり、

省エネ住宅のことですね。現在、日本で建築される

住宅のほとんどが、高断熱仕様と言えます。

 

住宅の断熱性能を上げることで、寒い冬であれば、

より少ない暖房でその熱を保温し、暑い夏であれば、

より少ない冷房で室内を保冷が可能となります。

 

暖冷房のいらない、春や秋といった時期は、

自然換気することで、年間を通し消費エネルギーを

抑えましょう・・・といった考えですね。

 

理論的には、断熱性能を高めるほどに、

暖冷房の消費エネルギーは下がってきますが、

日本においては、二つほど注意点があります。

共に、「窓」に関する注意点です!

 

一つ目は、「窓に遮熱性能が必要」という事です。

 

3層ガラス木製窓など、断熱性能が高いので、

冬も結露と無縁で、好ましいのですが、夏の日射熱は、

ガラス面を通してかなり侵入してきます。

 

侵入した日射熱は、その高い断熱性能で「夏に保温」

されてしまい、室内が異常に暑くなってしまいます。

(オーバーヒート)。その結果、逆により多くの

冷房が必要となってしまうのです・・・。

 

高い断熱性能は、外気の熱(例えば40℃)が

室内へ流入してくるのを防げても、日射熱を

防ぐ性能とは無関係なのです。

 

この日射熱を防ぐには、遮熱ガラスを使います。

 

夏はこれで問題が解決しても、今度は逆に、

日射熱を多く取り入れたい冬も遮熱されます。

その結果、より多くの暖房が必要・・・と、

また矛盾が起きてしまいます。難しいですね。

 

それゆえ、夏だけ遮熱できるブラインド内蔵型の

2+1=3ガラス木製窓を勧めています。

 

ブラインド内蔵の窓

 

もう一つは、「換気できる窓」です。

 

開閉式の窓は、どれも換気できるのですが、

要は、安全に問題なく、開放できる構造です。

 

日本で一般的な、引違窓だと、窓を開けたまま

その場を離れることは危険ですね。

防犯上もよくないですし、突然の雨で、水が

室内へ入ってきてしまうかもしれません。

 

そこで、「ドレーキップ」を勧めています。

これは、レバーハンドルの操作(向き)で、

「内倒し」と「内開き」の両方が可能な窓です!

 

ドレーキップ-内倒し ドレーキップ-内開き

 

「内倒し」を使えば、開けたまま放置しても

問題ありません。外部からレバーハンドルの操作は

出来ませんし、多少の雨も吹き込みません。

 

「内開き」・・・はというと、2階など窓ガラスの

外側を拭くのに便利です!これって結構重要ですね。

 

三つ目として、「ガラスの外側を拭ける窓」。

これも付け加えておきましょう!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#161 窓の常識と非常識

外側アルミの木製窓

 

Tjena!

 

住宅を建てる時に、窓はどのように選んでいますか?

 

南面はできるだけ光を取り入れたいので、

大きな引き違い窓。冬の結露が嫌なのでペアガラス。

窓枠はインテリアに合わせて木目調を選択・・・。

 

意外とこのように漠然と選んでしまっていますね。

しかし、よく考えて見ると、このような常識が、

実は、世界から見ると非常識であったりします。

 

日本の携帯電話が、世界から皮肉を込めて、

「ガラケー」(ガラパコス・ケータイ)と呼ばれて

いましたが、住宅もまた、独特の発展を遂げています。

 

住宅の耐震技術など世界先端を行く一方で、

耐用年数が25年程度、資産価値がほぼゼロ・・・

といった事は、奇妙な現象であるのです。

 

特に窓は、定義を再確認する必要があります。

 

例えば、当たり前のように使っている「引き違い」

ですが、スウェーデンでは全く見かけません。

気密が取れない構造だからです。

 

ペアガラスも今は、ほとんど見かけません。

3層ガラスが常識で、4層ガラスも出てきています。

窓枠で、木目調が好まれるのも、「どうして初めから

木製を使わないの・・・?」と不思議がられています。

 

以前、スウェーデン人が「日本の窓を知りたい」

と言うので、日本製窓のカタログを見せ説明し始めたら、

「サンルーム用ではなく、住宅用を見せてくれ!」

と本気で言われてしまった程です・・・。

 

日本も、元々は、窓はすべて木製でしたね。

いつの間にか、アルミ製に取って代わり、断熱性を

持たせた樹脂製が主流となってしまいました。

 

木製窓に対する日本人の常識は、腐る、燃える、

変形する・・・で止まったままなのでしょう。

 

外側アルミの木製窓

 

スウェーデン製の窓は、世界でもトップクラスの

木製窓ですが、外側がアルミ被覆なので腐らず、

厚さ105mmもの窓枠は、そのままの標準仕様でも

30分防火認定仕様です!(スウェーデン規格)

 

窓枠材も、寒さの厳しい北部産パインが使用され、

緻密な木目を持つ材を十分に乾燥させる事で、

外気温がマイナス20℃、室温が20℃と、

内外温度差が40℃でも変形しにくい構造です。

 

木製の窓でも、その想定仕様年数は30年以上。

(外側アルミ被覆の場合は50年以上!)

窓の枠や扉には微調整機能が付いているので、

開閉機能を問題なく保持できます。

 

価格が、日本人にとって「非常識」であるのも事実です。

一般的な日本製の窓より、単価で2倍くらいします。

 

しかし、スウェーデン人にとって、窓には、それぐらいの

費用をかけるものであり、そこまでの品質と作り込みを

要求するのが当たり前の世界(常識)なのです!

 

なぜならば、窓は何十年と使い続けるものであり、

同時に、品質価値を保持することが、住宅全体の資産価値へ

直結するものだと理解しているからです。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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