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#197 スウェーデン住宅の外壁は二重構造

二重構造の外壁-スウェーデン

 

Tjena!

 

住宅の省エネ性能を上げるには、

断熱性能を上げる必要があります。

 

特に外壁は重要で、断熱をどの程度、

どのように取るか難しい箇所です。

 

例えば、スウェーデン住宅では、

外壁の枠組材に、45x145mm

45x195mmといった断面を使います。

 

外壁の構造は、日本でいうツーバイ工法

(枠組壁工法)で、枠組材が構造と同時に

断熱材を内部に充填できる仕組みです。

 

45x145mmであれば、145mm厚の、

45x195mmであれば、195mm厚の

断熱材をそれぞれ入れられます。

 

ツーバイ工法では、この枠組材に、

構造用合板などの面材を組み合わせると

地震に強い構造になりますね。

 

構造と断熱、両方に強く、まさに

合理的な構造形式と言えるでしょう!

 

これに対し、日本の在来工法では、

主体構造の柱は、105x105mm

120x120mmで、筋交いとの組み合わせで

地震に強い構造となっています。

 

しかし、断熱材を充填する事を考えると、

105mm厚や120mm厚が限界です・・・。

 

そこで、どうするか?・・・というと、

 

この主体構造の内側と外側に横桟を

打って、断熱材を充填します。

 

45x45mmの横桟を使えば、断熱材の

合計は、105+45x2=195mm厚にできます!

 

二重構造の外壁-日本

 

そして、ここが重要なポイントですが、

気密シート(気密層)は、室内側ではなく、

主体構造(105mm)の内側に取ります。

 

こうする事で、室内側に必要な配線や

配管の施工で、気密シートに穴を開ける

必要がなくなる・・・というわけです。

 

実はこれ、スウェーデンの外壁構造と

同じで、スウェーデンの場合、例えば、

45x195mmの枠組材の室内側に、

45mmの断熱を取った二重構造です!

 

二重構造の外壁-スウェーデン

 

断熱材の合計は、195+45=240mm厚。

 

気密シート(気密層)は、195mm

45mmの間に張られ、45mm厚の

スペースは配線・配管用です。

 

最近では、外側にも、45mm厚や

70mm厚の外断熱を付加する事で、

超省エネ住宅が構築されています。

 

日本の在来工法も近い将来、こういった

構造形式になって行くのでしょうね。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:スウェーデンの住宅, 09:00
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#196 小包が入る郵便受け

Sweden Post 1000

 

Tjena!

 

スウェーデンの優れもの・・・

として密かにご紹介しているSweden Post

(スウェーデン・ポスト)ですが、

 

新たに小包用郵便受け「Sweden Post - 1000

がラインナップに加わりました!

 

これまでのラインナップは、

Sweden Post - 3000」:

5色から選べる伝統的なクラシックタイプ

 

Sweden Post - 999」:

モダンなスウェーデンデザインタイプ

シルバーとグレー色

 

共に、52Lから65Lと大容量です。

そしてプレミアムタイプの、

 

Sweden Post - 4000」:

82Lの内部容量を誇り、郵便用の他に

小包用と二つの投函口があるタイプ

 

Sweden Post 4000 Sweden Post 4000

 

今回加わったのは、

 

Sweden Post - 1000

シンプルながら、郵便受けの上部がフタに

なっていて、上から小包を入れるタイプ

 

Sweden Post 1000

 

投函可能な小包の最大寸法は、32x15.5x29cm

もちろん、ハガキや封筒も投函可能です。

 

フタを閉じると、投函物が、郵便受けの

内部に格納される仕組みなので、郵便物は、

上部のフタから取り出せません!

 

        Sweden Post 1000

 

中身を取り出すには、正面扉の

シリンダー錠に鍵を差し込み回せば、

扉が開き、内部にアクセスできます。

 

実は、Sweden Post - 1000」は、

他のモデルを日本へ導入した時に、

すでにスウェーデンではラインラップ

されていました・・・。

 

当時の郵便物は、通販業者から届く大量の

カタログや主に通販で購入した小物でした。

 

しかし、最近では、インターネットを

使ったあらゆる「モノ」の個人間売買と

いった市場が一気に拡大していますね。

 

これらの流通が一気に増えたことで、

受取印の不要な小包が激増しています。

そして今、「Sweden Post - 1000」が求め

られている・・・というわけです!

 

これら、「Sweden Post」シリーズは、

玄関先の屋外に設置する自立型タイプです。

ですから、やはり、スタイリッシュで、

いいモノを選びたいですね。

 

Sweden Post 95

 

Sweden Post」は、made in Sweden

 

1897年創業のメーカーが、スウェーデンの

デザインと伝統工芸で作っている逸品です!

 

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author:Akio Kanaida, category:郵便受け, 09:00
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#195 スウェーデン窓を在来工法へ取付

在来+スウェーデン窓

 

 

Tjena!

 

スウェーデン窓は、3層ガラスの木製ですが、

 

日本の住宅に取り付けられますか?

 

とよく聞かれます。こだわりの木の家を

建てるものの、樹脂サッシは使いたくない

・・・という方は実に多いのです。

 

答えは「Yes」。

 

住宅の構造がツーバイ工法であれば、

スウェーデンと同じように取り付きますし、

在来工法でもいくつかの原則に従えば、

問題なく取り付けられます!

 

日本の樹脂サッシとの大きな違いは、

「窓枠に調整機能がある」

という事でしょう・・・。

 

日本の樹脂サッシは、外壁の開口部へ

直接取り付け、完全固定されますが、

スウェーデンの木製窓は、10mm程の

クリアランスを周囲に挟んで、まるで、

宙に浮いたような形で取り付けられます。

 

実際の取り付け事例を見てみましょう。

 

スウェーデン窓の取付-在来

 

これは、北海道に建設される在来工法の家です。

 

主体構造は、105x105mmの柱ですが、

内側と外側に45mmの断熱を付加した外壁で、

内部充填と合わせ、合計195mm厚の断熱です!

 

窓枠には「Karmhylsa」(カルムヒルサ)と

呼ばれる取付調整金具があって、六角レンチで

回すと、その出っ張り長さが変わり、窓枠の

鉛直と水平を調整できる仕組みです。

 

10mmのクリアランスは、この調整のため、

つまり、窓枠を動かすために必要な空間・・・

というわけですね!

 

調整後は、専用の固定スクリューで、

壁に固定します。在来工法であれば、

主体構造の柱105mmに固定できる範囲内なら

窓の位置は自由に設定可能です。

 

窓周りのクリアランスは、断熱材を充填し、

室内側には必ず気密処理を行います。

 

ブラインド内蔵型の2+1=3層ガラス木製窓では、

木製窓の表面を覆うアルミ被覆の内側から、

通気が外へ抜けるよう、窓上部を処理します。

 

スウェーデン窓の取付-在来

 

これは、主に夏場、内蔵のブラインドが遮った

日射熱を効率よく外へ逃がすためです!

 

外へ排出された空気分は、窓下部から、

ブラインドが内蔵されている2+1=3層ガラス

の間に自然と流入してくる仕組みです。

 

スウェーデン窓の取付-在来

 

スウェーデンの木製窓は、その取付方法が、

日本の樹脂サッシと比べ、特殊で面倒です。

 

しかし、それは、何十年と使っていくのに

必要な知恵と工夫でもあるのです・・・。

 

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author:Akio Kanaida, category:2+1=3層ガラス木製窓, 09:00
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#194 外壁の気密の取り方

外壁の防水透湿シート

 

Tjena!

 

省エネ仕様の住宅には、断熱と共に

気密処理がとても重要です!

 

今回は、スウェーデン本国で作られる

住宅の気密の取り方をご紹介します。

 

気密層は、原則、室内側に設け、

0.2mm厚程度の気密シートが張られます。

 

外側は、防水透湿層シートを張って、

防水性能と透湿性能を持たせています。

 

気密層を室内側に設けるのは、冬場の

壁内結露を防ぐためです。これがないと、

室内の暖かく湿った空気が壁内へ

流入してしまうからです。

 

いくら分厚い断熱が入った外壁でも、

外側へ行くほど温度が下がってくるので

壁内のどこかで必ず結露を起こします。

 

これを繰り返すと、外壁の柱(たて枠)

にカビが発生し、木材が腐ってくる・・・

といったメカニズムです・・・。

 

厄介なのは、室内の空気は、暖かい程に

水蒸気をたくさん保有でき、省エネ住宅ほど、

内外温度差が激しくなるといった現実です。

 

スウェーデンでは、室内温:20度に対し、

外気温:マイナス20度となれば、温度差が

実に、40度にもなってしまうのです!

 

外壁の「壁面」に対しては、気密シートで

完全な気密を取ることができます。これは、

すでに工場で外壁ブロックに張られます。

 

外壁ブロック同士の接合部は?というと、

 

専用の「気密ゴム」を挟み込んで、

外壁同士を圧接する仕組みです。後は、

室内側の気密シートで覆えば処理完了です!

 

外壁接合部の気密ゴム 外壁接合部の気密ゴム

 

問題なのは、開口部周囲の処理、つまり、

窓やドア周囲の処理です。建具と壁面とで、

気密を連続させないといけないからです。

 

特に、スウェーデンの木製建具は、何十年と

使っていく機能として、枠が調整できるよう、

窓やドアの周囲に、約10mmのクリアランス

(隙間)を確保し取り付けられます。

 

スウェーデンもその昔、窓やドアの周囲だけ、

冬場にカビで腐るといった問題が起こりました。

 

調査の結果、原因は、室内の湿気(水蒸気)が、

僅かではありますが、この隙間に流入し、

外へ放出される事なく留まっていた事でした。

 

これ以降、開口部周囲の隙間には、外壁の構造と

同じく、断熱材を充填し、室内側は気密処理を、

万が一、流入した水蒸気が外へ放出できるよう、

外側は「防水透湿処理」が原則となったのです。

 

ただしこれは、現場で窓やドアを取り付ける際の

原則であって、住宅の外壁を作っている工場では、

実は、別の手法を取っています!

 

というのは、工場では、窓やドア周囲に

特殊な「気密ゴム」を取り付け、たて枠とで、

窓やドアを圧接する手法なのです。

 

窓周りの気密ゴム 窓周りの気密下地処理

 

これで、断熱・気密処理は完了です!

 

工場で作る外壁ブロックだから成せる技ですね!

 

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#193 木製窓とドアの取り付け

外壁ブロック

 

Tjena!

 

スウェーデンの窓やドアは木製で、

ガラスは、3層断熱ガラスが標準です。

 

これら木製建具は、何十年と使われる事が

想定されているため、かなり重厚です。

 

取り付いた状態では、頑丈な蝶番と

専用金具によって、開閉操作は軽いものの、

問題は、その「取り付け」でしょう。

 

なぜなら、スウェーデンの木製建具は、

通常の窓本体での重量が40kg程度、

ドア本体で80kg程度、テラスドア等は

100kgオーバーなのです・・・。

 

実際のところ、窓の扉(障子)は

枠から取り外す事ができるので、

取り付け時の重量は分散されます。

 

それでも、日本の一般的な樹脂サッシ

と比べるとかなり重いですし、

取り扱いが大変なのは事実です・・・。

大工さん泣かせな建具であるのです。

 

一方、スウェーデンでは、

どうなっているのでしょうか?

 

スウェーデンの大工さんは力持ち・・・

だから、問題ないのでしょうか?

 

いやいや、そんな事はなく、やはり、

こんな重量級の木製建具を、住宅の

「現場」で取り付けたら大変です。

 

実は、スウェーデンでは、窓やドアを

現場で取り付ける事がほとんどありません。

 

窓やドアは、住宅の製作工場

(主に外壁ブロックを作る工場)

で取り付けられているのです!

 

工場には、窓やドアを吊り上げるクレーンが

あって、水平に寝かせた状態の外壁に

窓やドアを取り付けていくので「重量」は、

さほど問題にならない・・・わけです。

 

住宅の外壁に取り付けられる窓やドアは、

住宅の現場ではなく、外壁を作っている

工場へとデリバリーされています。

 

窓の梱包 玄関ドアの梱包

 

木製建具は、パレットに載った状態で

梱包されているので、フォークリフトで

簡単に移動できるのです。

 

窓やドアは、外壁に取り付けるだけでなく、

窓とドア周囲の断熱・気密処理も施し、

額縁や水切り材、外装材まで取り付けます。

 

外壁の長さは、住宅の形状によりますが、

4mから8mくらいはあります。

この完成状態の外壁を「外壁ブロック」

と呼び、重量は100kg/m程度になります。

 

という事は、4mから8mの外壁ブロックは、

400kgから800kgになる計算です。

 

外壁ブロック 外壁ブロック

 

しかしながら、これだけ重くなっても、

工場ではクレーンを使って移動し、輸送用の

トラックやコンテナ車に積載するので

木製建具の重さも問題とならないのです。

 

しかも、住宅の現場では、外壁ブロックを

クレーン車によって組み立てて行くので、

大工さんも重い建具を移動する事ない・・・

というわけですね。

 

なるほど、実に合理的なシステムです!

 

 ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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