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#217 省エネ住宅にはドレーキップ

ブラインド内蔵のテラスドア

 

Tjena!

 

日本では、窓もドアも開閉方式の

スタンダードは「引き違い」ですね!

 

これは、歴史的に見ても、高温多湿の

夏を旨とした住まいで、襖や障子が

主体の文化だったからでしょう。

 

しかしながら、「引き違い」の構造は、

「省エネ住宅」には適しません・・・。

 

どうしてなのでしょうか?

 

答えは、引き違いの窓は、高い気密性を

確保できないからなのです!

 

省エネ住宅には、高断熱・高気密の仕様が、

住宅躯体にも建具にも要求されます。

 

ところが、引き違いの構造を見ると、

扉同士にクリアランス(隙間)が必要ですね。

 

これがないと摩擦で開閉できません・・・。

つまりこの隙間が、高い気密性能を

確保できない原因というわけです。

 

最も気密の取れる開閉方法は、

外開きや内開きです。扉と枠の間に

気密ゴムが挟まれ(圧接され)ることで、

高い気密性が確保できるのです。

 

これ故に、スウェーデン本国の窓は、

外開きか内開き、同じく気密ゴムを挟める

構造のトップターンとなります。

 

ちなみに、スウェーデンにも引き違いや

片引きタイプの窓は存在しますが、

窓を閉める時には、扉同士が圧接される

「へーべ・シーベ」という特殊構造です。

 

この中で、現在、スウェーデンから直輸入

しているのは・・・実は、「内開き」です。

 

ドレーキップの窓

 

えっ?と思われるかもしれませんが、

正確には、「内開き」と「内倒し」ができる

「ドレーキップ」というものです。

 

「ドレーキップ」は、ドイツ製の開閉金具で、

レバーハンドルの向きにより、内開きと内倒し、

二つの開閉ができる手品のような窓です!

 

ドレーキップの窓

 

どうして「ドレーキップ」か?というと、

日本の気候で、春や秋など外が快適な時は、

積極的に自然通気を利用したいからです。

 

高断熱・高気密住宅だからといって、

窓を開けないのではありません。あくまで、

冷暖房運転をする時に、高い断熱・気密性能が

必要であって、根源の考えは「省エネ」です。

 

この時、とても重要なのが・・・

「安心して窓を開放しておける」ことです。

 

ドレーキップの窓

 

窓を開放しておける??

どの窓も、窓は開放しておけますよね?

その理由は、次回、お話します。

 

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*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:2+1=3層ガラス木製窓, 09:00
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