RSS | ATOM | SEARCH
#171 外壁断熱の性能と厚さ

スウェーデンの住宅

 

Tjena!

 

「スウェーデン住宅の断熱性能は、

どの程度なのですか?」・・・と

よく質問を受けます。

 

「現在、スウェーデンで省エネ住宅といえば、

外壁の断熱材の厚さが30cmから40cm

仕様が常識で、一般的なもので20cm程度、

それ以下の厚みは、サマーハウス(夏の別荘)

で使われています」とお答えしています。

 

これは、「断熱材の厚さ」なので、実際の

外壁の厚みはもっと厚くなるわけです!

 

断熱材は、主に、ロックウールや

セルローズファイバーといった繊維系です。

 

断熱材の種類によってその断熱性能

(熱伝導率)は違いますが、ざっくり言うと、

 

日本の次世代省エネ基準で、9cm(関東)、

13.5cm(北海道)・・・と比べると、

省エネ性能は雲泥の差と言えるでしょう!

 

なぜならば、基本的に、断熱材の厚さは、

住宅の熱損失抑制とほぼ比例の関係で、

熱損失は、消費暖房(冷房)エネルギーと

ほぼ比例の関係にあるからです。

 

つまり、大雑把な考え方では、

断熱材が厚いほど省エネになるのです!

 

そして、続いて受ける質問が、

「どうやって、そんなに厚い断熱材を

充填しているのですか?」

 

といった素朴な疑問です。

確かに不思議ですよね・・・。

 

実は、スウェーデンの住宅(木造)では、

断熱層が3層構造!になっているのです。

 

外壁断熱-断面

 

スウェーデン住宅の外壁断面図を見ると、

主体構造に断熱材を充填(d1)するだけでなく、

室内側(d3)と外側(d2)にも断熱材が

付加されているのがわかります。

 

主体構造の室内側に枠材を組んで、

断熱材を充填すれば、内断熱。

 

同様に、主体構造の外側に枠材を組んで、

断熱材を充填すれば、外断熱。

 

外壁の断熱材の厚みはd1+d2+d3、つまり、

主体構造の充填断熱 + 外断熱 +内断熱、

それぞれの厚みの合計となる計算です!

 

外壁断熱-U値

 

主体構造の厚みを195mm45x195のたて枠材)、

内断熱の枠材を45mm、外断熱の枠材を70mm

とすれば、断熱材の合計厚さは310mmとなり、

その断熱性能は、熱貫流率で0.148w/m2kです!

 

この3つの層の厚みを組み合わせることで、

30cm40cmといった断熱材の厚さを実現し、

外壁断熱の性能を上げている・・・のですね。

 

 ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデン本国仕様の住宅」詳しくはこちら

 

>「スウェーデンの断熱材」お問い合わせはこちら

 

author:Akio Kanaida, category:断熱材, 09:00
comments(0), -, -
Comment