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#174 スウェーデンの現場から

スウェーデンの螺旋階段

 

Tjena!

 

スウェーデンの階段メーカーより

現場写真が届いたのでご紹介します。

非常に美しい木製の螺旋階段です!

 

踏板はオーク材のオイル仕上げ、

その他の部位はホワイトペイントです。

 

スウェーデンの螺旋階段 スウェーデンの螺旋階段

 

螺旋階段は、大空間のLDKスペースに

設置されています。階段の目の前は、

オープンキッチンになっていて、

アイランドのカウンターがあります。

 

日本的感覚では、住宅としては珍しい程の

「大空間」ですが、スウェーデンでは一般的で、

このようによく中央に暖炉が設置されます。

 

日本の間取りのように、キッチン、階段、

暖炉とそれぞれ専用の「スペース」で空間を

分けるのとは、まさに対照的ですね!

 

なぜならば、キッチン、階段、暖炉も、

インテリアの一部だからでしょう。

 

夜になれば、薪ストーブの炎と照明の光とが

重なり合って、なんとも素晴らしい空間になる

ことがこの写真から想像できますね!

 

この階段は、スウェーデン建築基準により

直径が1.9mで作られていますが、

より小さな円で作ることも可能だそうです。

 

スウェーデンの螺旋階段 スウェーデンの螺旋階段

 

螺旋階段といえば、鉄製の方がスマートで

クールと言えるものの、木製も温もりがあって、

北欧らしいインテリアを演出しています。

 

樹種も硬木であれば、螺旋構造が可能です。

例えば、ブナ材や白樺材も選べるのです。

 

こうして見ると、階段は住空間の主役であり、

モニュメントと言えるのかもしれませんね。

 

私がスウェーデンで見てきた階段では、

間接照明やスポットライトが使われている

事例も少なくありません。

 

例えば、この螺旋階段の場合であれば、

階段軸の上部天井からスポットライトを

照らしたらどうでしょうか?

 

または、踏板の外側縁にLED

点線のように付けたらどうでしょうか?

 

夜になると、階段が照明で浮かび上がったり、

螺旋の光が、1Fから2Fまで描かれます・・・。

 

まるで、ホテルやレストランの演出ですが、

スウェーデンで一般的に行われている事であり、

友人を招待するホームパーティーが、まさに

そのような空間でもあるわけですね!

 

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* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデンの階段」詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:木製デザイン階段, 09:00
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#172 階高2mの階段

省スペース階段「Minima」

 

Tjena!

 

今回は、階高2mの階段をご紹介します。

階高2m?・・・随分と低い階段ですよね。

実はこれ、ロフト用の階段です。

 

住宅の階段は、階高が2.7mから3mで、

踏板は14段から16段が一般的です。

階高が2mだと踏板は10段程度となります。

 

通常なら「ハシゴ」で良いかもしれません。

 

しかし、階段設置部分がリビングで、隣に

オープンキッチンのある間取りでした。

いわゆるLDKといったメイン空間から

アクセスするロフトだったのです。

 

そこで、スウェーデンの階段設計士に相談したら、

省スペース階段「Minima」(ミニマ)を基本に

考えれば、機能的にもデザイン的にも上手く行く

かもしれない・・・との事でした。

 

省スペース階段「Minima」

 

Minima」(ミニマ)は、階段の幅と長さが

1.4mx1.4m程度で、階高2.7mを上りきって

しまうU13段の階段です!

 

ぐるりと回って上って行くので、

螺旋階段のようですが、U型階段をベース

としているので、上り下りし易く、動線の

スペースも広いのが特徴です。

 

今回は、階高2mなので、出だしの踏板を

3段削って、4段目からスタートさせます。

すると、ちょうど上り口に空間が生まれ、

エントランスのようになりました!

 

省スペース階段「Minima」

 

構造が決まれば、後は樹種と仕上げ、

階段パーツのデザイン決めです。

 

最もシンプルにするなら、パイン製の

クリアラッカー仕上げがオススメです。

 

内壁に張られるグレー塗装のパインパネル

に合わせて、グレー塗装したバージョンの

パースも作成し比較検討を行いました。

 

省スペース階段「Minima」

 

手すり子は、クロム色のステンレス製

(デザインNo.14)。木目の温もりと、

メタルの冷たさを組み合わせた階段です!

 

ロフトの吹き抜け側には、階段の手すりを

そのまま連続させて設置してみます。

現場で腰壁を作るよりも簡単で、見た目の

デザインも開放的になるからです。

 

実は、省スペース階段「Minima」(ミニマ)にも

スタイリッシュな「ハシゴ」タイプがあります。

 

省スペース階段「Minima」 省スペース階段「Minima」

 

しかし、階高2mのロフト用階段と言えど、

機能だけでなく、リビングに設置できる

「インテリア・オブジェ」といった提案が、

北欧デザインの感覚!・・・であるのでしょう。

 

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* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#158 すごいアイデアの規格階段

スウェーデンの規格階段

 

Tjena!

 

今回は、すごいアイデアの規格階段をご紹介します。

 

スウェーデンの戸建て住宅では、家のサイズに合わせ、

デザインや樹種、仕上げなどを選択し組み合わせた

オリジナルの階段を作っていくのが一般的です。

 

一方で、集合住宅では、階段タイプを一つに決め、

同じ階段を使っていくプロジェクトになります。

 

この場合、階段の設計(図面)は一回で済みます。

部材も同じ材料を大量に仕入れます。このような

「規格階段」は、同じ品質でも単価が下がります。

 

しかも、現場へ複数の階段をまとめて運べば、

輸送費も下がりますし、同じ階段を取り付けるので

施工時間も短縮されます。これも品質を落とさずに

単価が下がる要因となりますね。

 

一方、日本の戸建て住宅を見てみると、

ほとんどの家が、実は規格階段となっています。

 

例えば、尺モジュールなら、1,820x1,820mm(一坪)、

メーターモジュールであれば、2,000x2,000mm

が階段スペースとなっていますね。

 

そして、U型に階段を上り、間には内壁を作って、

階段下は収納スペース・・・といった仕様です。

 

在来やツーバイといった工法によって、壁の厚みや

階高に多少の違いはあるものの、ほぼ同じ規格です。

 

スウェーデンの規格階段

 

この階段図面は、スウェーデンの住宅仕様

60cmモジュール、95mmの間仕切り壁)に

合わせた規格ですが、ほとんど同じものを

日本の戸建て住宅でも使えます。

 

メリットは、デザインや品質に優れた

スウェーデン階段を、格安で導入できます。

 

また、この階段は、踏み板がオーク材である事も

大きな特徴の一つです。ホワイトの蹴込み板

とのコントラストがとてもモダンです。

 

スウェーデンの規格階段

 

実は、もう一つ、この規格階段には、

優れたアイデアが隠されています。

 

それは、工事仮設用の踏み板がオプションで

付けられるのです。どういう事かというと、

通常は、住宅を作っていく時に、まず、現場用

ハシゴを使って上下を職人さんが行き来します。

 

その後、本設の階段を取り付けますが、

木製の階段を傷つけないために、階段に

保護シートなどで十分に覆い養生します。

 

しかし、この規格階段は、まず階段のささら桁

を組み上げ、その上に仮設の踏み板を取り付けます。

踏み板は合板(白樺材)の工事仮設用なので、

面倒な養生の必要はありません。

 

住宅工事が終わったら、この踏み板を取り外し、

本設の踏み板を取り付けて、フィニッシュ!です。

 

しかも、規格階段は、全てが同じサイズのため、

この仮設の踏み板は、他の現場でも使い回せます!

 

結果、現場用ハシゴではなく、広い階段を使えるので、

作業効率が良くなって、養生の手間と費用が削減できる

・・・といった企みです。こういった合理化も、

品質を落とさずに単価を下げるのに重要な考えですね。

 

この規格階段の最小ロットは、8セットです。

住宅の価格を保ちながら、品質を上げていきたい場合、

かなり効果的な手法と成り得ます。

 

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#155 省スペース階段

省スペース階段「Minima」

 

Tjena!

 

今回は、省スペース階段「Minima」(ミニマ)を

ご紹介します。小規模の住宅やリノベーションなど、

通常の階段スペースが確保できない時は、

螺旋階段が使われますが、やはり、安定性や施工性、

上り下りの快適性は、劣ってしまいます・・・。

 

特に、家具など大きな荷物を運ぶ時は、

螺旋階段では難しく、3面壁の階段が有利ですね。

 

Minima」の取り付けに必要な階段スペースは、

たった140x140cm程度です。階高は、スウェーデン

標準の2,680mmですが、ささら桁(サイドフレーム)

の調整によって、2,650mm2,710mmの間で

調整可能な構造となっています。

 

省スペース階段「Minima」

 

この時、踏み幅23cmに対し、蹴上げが21cm

少し急勾配なものの、スウェーデンの階段は、

踏板中央部の、踏み幅と蹴上げサイズ(比率)を

すべての段において一定にした踏板割りのため、

安全に上り下りし易いのが特徴なのです!

 

標準仕様では、ささら桁、親柱と手すりが

ホワイトペイント仕上げとなっています。

手すり子は、モダンなステンレス製の細棒です。

 

省スペース階段「Minima」

 

これに対し、踏板は、オーク材が主体で、

仕上げ塗装が、ラッカー仕上げ、ホワイトステイン、

ブラックステイン、ウォールナットステインと選べます。

踏板の仕上げによって、印象はかなり変わってきます。

 

省スペース階段「Minima」

 

コストを抑えたい場合は、オーク材の代わりに

パイン材を使います。塗装の種類は同じように

選ぶことができるので、これもオススメです。

 

省スペース階段の場合、デザインに合わせて、

親柱は60x60mm、手すりは42x42mmと、

通常に比べ、小さな断面となっていますが、

その品質と仕上がりは、何ら変わりません!

 

見た目も、小さなオブジェのようで、

スケールが小さい分、繊細なイメージです。

 

この省スペース階段「Minima」は、いわゆる、

モジュール階段で、階段サイズは一定とし、

若干調整できるようになっています。

 

バリエーションも、右回りと左回りとが選べ、

上り始め部分は、壁がない場合、オプションで、

バリア(手すり&手すり子)も選べるのです。

 

省スペース階段「Minima」

 

スウェーデンの階段は、一つひとつがオリジナルの

注文生産が基本ですが、Minima」のように、

規格階段であれば、コストを大幅に削減可能です!

 

例えば、日本仕様であれば、910mmモジュールで

1820x1820mmの階段スペースに、U型階段、

下部が収納室・・・となりますね。

 

このタイプの名前は・・・。

Japana」(ジャパーナ)はどうでしょうか?

こんな階段なら、規格と言えど、楽しいですよね!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#150 ロフト用階段

ロフト用階段パース

 

Tjena!

 

最近は、ロフトを取り入れた家が増えてますね。

 

条件を満たせば、階数として数えなくて済むため、

ほとんどの家がロフトを何らかの形で取り入れて

いる・・・と言えるかもしれません。

 

ロフトは、子供の寝室となったり、ホビールーム、

大人の書斎・・・と、アイデア次第で限られた空間を

最大限に利用できる一方で、やはり、悩むところは、

ロフトへの階段ではないでしょうか?

 

そこで、今回は、スウェーデンでよく使われている

ロフト用階段をご紹介します。その名も、

Spar Trappa」(スパール・トラッパ)!

 

英語では、「Space Saver Stair」と呼ばれています。

直訳すると、省スペース階段です。

 

ロフト用階段

 

見た目もユニークで、面白いのですが、実は、

この形状が、空間と材料の両方を最小限に

抑えている秘訣なのです。

 

踏幅(踏み板の奥行き)は、例えば、230mm

広くても、半分ほど(115mm)重ねてしまい、

かつ、足の踏む位置を左右固定してしまう事で、

空間・材料共に最小限に抑えた賢い階段です!

 

ロフト用階段図面

 

踏み板同士をあまりにも重ねすぎると、上る時に、

足のスネを上段にぶつけてしまい、下りる時には、

踏み外してしまうリスクがあります・・・。

 

通常の階段では、上る人と、下りる人とが同時に

すれ違えるものですし、踏み板を右足で

踏もうが左足で踏もうが関係ありませんね。

 

でも、階段の使用は一人とし、踏み板の踏む側を

限定してしまう事で、踏み板同士は半分まで

重ねられ、踏み板の片側は、スネが当たらないよう、

大胆にも円形に削り取ることができるのです。

 

ロフト用階段 ロフト用階段

 

結果、通常のストレート階段であれば、長さが

3mくらいになってしまいますが、この階段なら、

約半分の1.5mで済んでしまいます!

 

階段幅も、一人用なので60cm程度で十分です。

ただし、その分、階段勾配は急になります。

ロフト上部に可動式のバリア(柵)も必要でしょう。

 

ロフト上部バリア

 

ロフト用階段と言えば、日本では、

「ハシゴ」が定番で、最も省スペース、

材料も少なく、かつ最も安い階段ですね。

 

このスウェーデンのロフト用階段は、

通常の階段とハシゴの「中間」に位置します。

 

ハシゴほど簡易的で、質素ではなく、

通常の階段ほど大規模で、豪華ではない・・・。

 

それでも、樹種やデザイン、塗装の仕上げなどを

インテリアに合わせて選べる・・・。そして、

何よりもオシャレでカッコいいですね!

 

やはり、小さな階段でも、スウェーデンの

「インテリアとしての階段」といったDNAは、

しっかりと受け継がれているのです。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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