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#143 AI住宅とIoT

AI住宅の記事

 

Tjena!

 

先日の新聞で、「AI住宅」世界展開!

といった記事がありました。

(日本経済新聞2016106日)

 

AI住宅?・・・あまり聞きなれない言葉ですが、

これは人工知能(AI)を活用した住宅の事です。

 

最近では、HEMS(ホーム・エネルギー・

マネジメント・システム)を導入し、

エネルギーの効率利用を促した住宅として

「スマートマウス」があります。

 

これからは、住宅の家電を最適制御するだけでなく、

あらゆる機器や設備がネットワークでつながります。

IoT(インターネット・オブ・シングス)ですね。

 

こうして様々な情報を集めて、コンピューターが

それらを自動分析し、AIの自ら学習する機能を

活用する事で、快適な住環境を実現していきます。

 

AI住宅では、高性能の防犯カメラが設置され、

撮影した映像がインターネットで送信され、

住人や知人の顔が「学習」されるそうです。

 

そして、それ以外に近寄るものを不審者と認識し、

近隣住民に知らせたり、警察に通報します・・・。

 

また、空調の温湿度や照明の明るさ、風呂の湯温を

システムで管理し、住人の「癖」を学習し蓄積。

AIが最も適した温湿度に調整していくのです。

 

このような住宅は、住人の安全性や快適性が

高まる技術であり、高齢者住宅への応用など、

今後の普及が期待されるものであります!

 

一方で、こういった個人情報が流失・拡散したり、

ウイルスやハッカーなどを含む「誤作動」により、

誤報や異常な温湿度設定など、これまでにない

深刻なリスクも忘れてはいけませんね。

 

ところで、先日、ある木の家を拝見しました。

柱や梁、床材等たくさん無垢材を使っています。

築5年経った今でも、木の香りが漂っています!

 

聞けば、将来、薪ストーブを入れたいとの事。

この素敵な木の家にきっと合うはずです。

 

薪ストーブの燃料は、薪(木)です。

集めるのも大変ですし、燃やすのも一苦労です。

薪を入れ過ぎれば、室内が異常に暑くなり、

放っておけば、火は消えてしまいます。

 

すべてを自動制御してくれるAI住宅と比べると、

なんと原始的で面倒な住宅でしょう・・・。

 

しかし、そんな住宅に憧れてしまいます。

私もスウェーデンで住んだ家に薪ストーブがありました。

試行錯誤しながら快適な温度を自分で制御することや、

目の前で実際に燃える炎を眺める事は飽きないですし、

人間の本能的に癒されるものでありました。

 

住宅づくりは、合理化を追求するだけでなく、

住まう歓びを感じられる事が大切だと、スウェーデン人が

言っていたのは、こういう事だったのかも知れません・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

スウェーデン本国仕様の住宅詳しくはこちら

 

スウェーデンの建材詳しくはこちら

 

author:Akio Kanaida, category:住宅づくり, 09:00
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#142 ZEHと住宅づくり

スウェーデン本国仕様の住宅

 

Tjena!

 

最近は、ZEH(ゼッチ)という言葉をよく聞きますね。

 

ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、

その定義はというと、住宅の高断熱化と高効率設備により、

快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、

太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する

正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロとする住宅です。

 

日本政府も国策として、2020年までに、過半数の

新築戸建てがZEH化することを目標としており、

補助金制度もすでにスタートしています!

 

日本は、世界的に見ても、エネルギー効率*

トップレベルの国ですが、それでも、家庭部門は、

40年前に比べて、エネルギー消費量が2倍増!

その対策としてZEH化は必須・・・なわけなのです。

*エネルギー効率=エネルギー供給量/実質GDP

 

ところで、ZEHを実現させるには、

 

1. 高断熱でエネルギーを極力必要としない住宅

2. 高性能設備でエネルギーを上手に使う

3. エネルギーを創る

 

と、大きく三つの取り組みが必要です。

この内、23は、設備メーカーに起因し、

各設備の性能は向上し省エネ化されて行きます。

 

また、ZEHの家を建てるビルダーは、

エネルギー消費の少ない設備を選んで採用し、

エネルギーをたくさん創れる太陽光発電を

屋根に搭載することが必須となってきます。

 

例えば、非常にたくさんの電力を生み出す

太陽光発電を搭載し、省エネ家電を揃えた従来型の

一般的な住宅でも、ZEHの家となり得ます。

 

一方、超断熱を施した省エネ住宅でも、

従来型の一般的な家電を使い、屋根には、

太陽光発電を搭載しなければ、創エネはゼロ!

なわけなので、ZEHの家にはなりません。

 

こうして考えてみると、太陽光発電がなければ

ZEHはそもそも成立しませんし、設備の能力や

性能に起因する事の方が、住宅の断熱性能よりも

大きくなってしまう取り組みです・・・。

 

これに対し、スウェーデンでは、住宅の床面積、

1m2当たりの消費エネルギーを抑制する取り組みです。

高性能設備を使うとか、エネルギーを創るとかは、

その次の話で、まずは、高断熱でエネルギーを極力

必要としない住宅づくりに注力しているのです。

 

暖房設備を必要とせず、外気温が氷点下でも室温を

20℃に保ってしまう無暖房住宅や、高性能な省エネの

パッシブハウスなどが、正にそれです。

 

国策としてZEH化は必須ではあります。

しかし、ビルダーの住宅づくりとして最も大事なのは、

住宅の外壁・屋根・床の断熱、窓など開口部の断熱と

遮熱対策、そして快適で健康な室内環境のベースとなる

熱交換型換気システム・・・といった技術でしょう。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:住宅づくり, 21:00
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