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#241 3層木製窓のガラスファサード

3層木製窓のガラスファサード

 

Tjena! 

 

以前ご紹介した、群馬県の

美容室のガラスファサードが

完成したので見に行って来ました。

 

この建物は、集成材でグリッド(格子)

を組み、そこに3層ガラス木製窓を

はめ込むといったデザインです!

 

完成したガラスファサードは、

想像より遥かに美しい仕上がりで、

スウェーデン建築を彷彿させます。

 

スウェーデンの建築物は、

住宅のみならず、店舗やホテル、

オフィスビルまで高断熱仕様です。

 

つまり、「デザインと断熱」は、

常に共存させる必要があって、

建築家の見せ所でもあります。

 

3層木製窓のガラスファサード

 

このガラスファサードのグリッドは、

x高さが、約1.8m x 1.2mです。

 

これは、トップターン(回転)窓の

サイズから算出されています。

 

FIX窓であれば、さらに大きな

開口が可能ですが、計画上、

排煙用の「開閉」窓が必要でした。

 

トップターン窓は、窓の両側で

窓扉を支持しているので、ここまで

大きな3層ガラス木製窓が可能!

というわけです。

 

3層木製窓のガラスファサード

 

一見すべて同じように見える窓も、

上部の数カ所は、開閉可能な

トップターン窓が取り付いています。

 

木製のグリッドに、木製の窓。

そして、木製のエントランスドア。

 

シャープなガラスファサードでも、

どこか温もりを感じる建物・・・。

 

それは、北欧建築のデザインと

共通する要素でもあります。

 

3層木製窓のガラスファサード

 

建物の内部には入れませんでしたが、

ガラス越しに見える美容室は、

モダンなインテリアに、洗練された

椅子や家具が配置されていました。

 

素敵な美容室として、たくさんの

お客さんを癒すことでしょう!

 

間もなくオープンです。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデンの3層ガラス木製窓」詳しくはこちら

 

>「スウェーデンの建材」詳しくはこちら

 

author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#237 超断熱仕様の住宅

スウェーデンの円形窓

 

Tjena! 

 

先日、栃木県の日光市に、

円形窓と天窓を納品して来ました。

 

この住宅は、超断熱仕様にしたい

との事で、玄関脇の円形窓と

屋根に使う天窓も高性能仕様が

必要だったのです。

 

今回、採用されたのが

熱貫流率のU値が1.0未満の

円形窓と天窓です。

 

その仕様は・・・

 

円形窓

外側アルミ木製

フィックス

3層ガラス

窓枠外寸:直径R=780mm

U=0.9 w/m2k

外側アルミ:ホワイト

室内側パイン:ホワイト

 

天窓

外側アルミ木製

中軸回転式

3層ガラス

枠外寸:550x980mm

U=0.8 w/m2k

外側アルミ:グレー

室内側パイン:クリアラッカー

 

そういえば、住宅の断熱仕様は

聞いていなかったのですが、

 

現場を見てビックリ!

 

超断熱仕様の住宅

 

明らかに分厚い外壁枠・・・。

 

大工さんに聞いてみたら、

2x8(ツーバイエイト)材でした。

つまり、38x184mm

 

184mm厚のグラスウールが

すでに充填されていました。

 

円形窓と天窓が納まる

ラフ開口を確認して・・・

 

外へ出たらまたビックリ!

 

外側に無数のブラケットが

取り付けられています。

 

超断熱仕様の住宅

 

大工さんに聞くと、

これは外断熱用で、この後、

100mm厚の断熱材が

施工されるとの事・・・

 

つまり、外壁の断熱厚は、

184+100=284mm厚!!

 

しかも、外装材は、本物の

レンガが積まれるとの事。

 

大工さん曰く、

 

「この家は、断熱材など施工に

通常の家の3倍はかかる」

 

・・・と。

 

ここでは、スウェーデン本国と

同等とも言える住宅づくりが、

すでに始まっていたのです!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデン本国仕様の住宅」詳しくはこちら

 

>「スウェーデンの建材詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#221 次世代型の木製窓

外側アルミの木製窓

 

Tjena! 

 

木製窓を使うと、室内のインテリアが

ぐっと変わり、温もりが感じられますね。

 

日本の住宅が、どことなく無機質に

感じてしまう要因の一つが、アルミ製や

樹脂製といった窓の素材にあります。

 

茶色く塗ったり、木目模様をプリント

しても人間の本能が、どこか違和感を

感じてしまうからでしょう・・・。

 

木製窓は、傷みやすく湿気に弱いため、

耐久性がないのでは?と思われがちですが、

実は、何十年と使うことが可能です。

 

木製窓の室内側は、ラッカー仕上げや

ステイン塗装仕上げが施されます。

 

この状態で、何もせず、20年使っても、

室内側木部は、アメ色に変化するものの、

劣化がほとんどありません。

 

驚きですね!

 

これに対し、窓の外側は、

使い始めて数年で劣化が始まります・・・。

 

特に酷いのは、窓ガラスの下部です。

ここは、日射による紫外線と、雨の後、

水分が残りやすい部分だからです。

 

木製窓の外側は、室内側と違って、

防腐処理や外装用塗料で保護されますが、

やはり、数年毎に再塗装をかけないと、

とんでもない事になってしまいます。

 

それでは、木製窓が主流のスウェーデンは

どうなっているのか?・・・というと、

 

実は、最新型の窓では、木製窓の外側が

アルミ材で「被覆」されているのです!

 

外側アルミの木製窓

 

窓の外側に、そのまま貼られるのではなく、

10mm程隙間を開け、アルミ材が取り付きます。

 

外側アルミの木製窓

 

窓工場を見学したら、まずアルミ製クリップを

木製窓の外側に取り付け、そこにアルミ材を

「はめ込む」構造で作製されていました。

 

この取付方法であれば、交換も可能ですね!

 

外側アルミの木製窓

 

しかしながら、最も感心すべき所は、

この10mm程の隙間です。

 

いわゆるこれが、外壁の通気層と同じ理論で、

アルミ材と木材間の湿気や熱を、自然対流で

外へ放出している仕組みです。

 

外側アルミの木製窓

 

その結果、木製窓の外側が劣化や腐食する事なく、

表面のアルミ材が、雨や紫外線をシャットアウト。

 

これをほとんどノーメンテで実現させています!

 

ちなみに、外側アルミ被覆の木製窓は、

スウェーデンの窓工場では、50年以上の耐用年数が

想定されて、生産されています。

 

木製窓はスウェーデンで、住宅のみならず、学校や病院、

デパートやホテル、オフィスビルにも使われているので、

やはり日本と次元が違うのですね・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#207 スウェーデン窓のガラスファサード

スウェーデン窓の美容室

 

Tjena!

 

今回は、スウェーデン製3層ガラス木製窓の

ガラスファサードの事例をご紹介します。

これは、群馬県に建てられる美容室です。

 

日本では、ほとんどの店舗が、

ガラスファサードを採用していますね。

開放感があってとても良いのですが、

断熱性では問題があります・・・。

 

大きな一枚ガラスは、断熱性能が低く、

冬など、寒くて暖房費がかかるだけでなく、

ひどい結露に悩まされてしまいますね。

 

一方、スウェーデンを見てみると、

やはり、ほとんどの店舗が、

ガラスファサードを採用しています。

 

ただ、よく見ると、3層断熱ガラスです!

断熱性能が高く、より少ない暖房で、

屋内を快適な環境に保っているのです。

 

そして、窓は木製です。スウェーデンでは、

住宅ではない、オフィスビルや病院など、

一般的な建築物も木製窓なのです!

 

日本のような、かなり大きな開口面は

取れないものの、複数の窓を組み合わせ、

それを上手くデザインに取り入れ、

ガラスファサードを構築しています。

 

今回の、この群馬の美容室も然りです。

 

スウェーデン窓の美容室

 

建物の構造は、鉄骨造ですが、

ファサードには、集成材でグリッド(格子)

を組んで、そこに3層ガラス木製窓を

はめ込んだデザインです。

 

スウェーデン窓の美容室

 

一つの窓の大きさは、幅x高さが、

1.8m x 1.2m程度ですが、たくさん連なると、

開放感も増して、何とも独創的な

ガラスファサードとなります!

 

スウェーデン窓の美容室

 

建物の断熱には、スウェーデンの断熱材

(ロックウール)も使われます。

3層ガラス木製窓のファサードだけでなく、

その他躯体部分の断熱もしっかり施し、

断熱性能を高めているのです。

 

窓のほとんどは、FIX窓です。

ガラスファサード上部の一部には、

同じサイズでトップターン(回転窓)

が使われ、オペレーターによって

開閉可能な設計です。

 

スウェーデン窓の美容室

 

この建物は、断熱性能もさることながら、

木製窓が醸し出す、木の温もりも、

きっと訪れる人を癒してくれる美容室と

なってくれるでしょう!

 

日本も、近い将来、住宅だけでなく、

一般的な建築物もこのように高断熱仕様

となってもらいたいものです・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#096 どこまで下がる窓の熱貫流率
スウェーデンでの霜

Tjena!
 
ついこの間まで、住宅にほとんど断熱をして
いなかった日本も、高断熱・高気密住宅が一般化され、
現在はさらなる省エネ仕様へと移行していますね。
 
特に、開口部である窓は、住宅全体の熱損失に対し、
冬の暖房時で約40%、夏の冷房時で約60%と、
住宅の断熱性能を大きく左右する建材ですので、
窓の断熱性能は、最も大事!とも言えます。
 
そんな窓の断熱性能を表す「熱貫流率」を見てみると、
例えば、日本がよく使っていた、アルミサッシの
単板ガラス(1枚ガラス)では、6.5 w/m2kです。
 
これは、外と室内とに1k(℃)の温度差があった場合、
1m2当たり6.5wの熱量が移動する・・・といった
意味なので、この値が小さいほど、熱が逃げない、
つまり、断熱性能が高いことになります。
 
これが樹脂サッシのペアガラス(Low-E)になると、
熱貫流率は、2.8 w/m2kになります。アルミサッシの
単板ガラスに比べ、2倍以上の断熱性能です。
ちなみに、日本の省エネ基準における最高等級が
熱貫流率2.33 w/m2k以下の窓となっています。
 
これに対し、スウェーデンの木製窓は、
3層ガラスが標準で、一般的な窓で1.1 w/m2k程度、
断熱性の高い窓で0.8 w/m2k程度にもなります。
このレベルだと、日本で最高等級とされる窓よりもさらに
3倍近くも高い断熱性となってしまうのです・・・。
 
しかも、ガラスの仕様を変えるだけで、
実は、もっと高い断熱性能さえ可能なのです!
熱貫流率も0.70.60.5 w/m2kとどんどん
下げることが技術的に可能な時代となっています。
 
しかし、熱貫流率も0.8 w/m2kが現実的に適当だ!
とスウェーデンの窓メーカーは話しています。
なぜなら、あまりにも熱貫流率を下げすぎると
(断熱性能を上げすぎると)、窓ガラスの外側に
「霜」が付着して、外が見えなくなってしまう・・・
といった現象が起きてしまうからです。
 
これはどういうことかというと、例えば、
ものすごく寒い冬の朝、スウェーデンでは住宅の
外壁に霜が付着することがあります。
 
外壁の霜

外壁の断熱性能が高いがゆえに、室内の熱
(例えば22℃の室温)が外側まで伝達せず、
外壁の外側が冷えて霜が付着するのです。
 
スウェーデンでの霜 スウェーデンでの霜

これに対し、窓は外壁ほど断熱性能が高くないので、
室内の熱が窓ガラスの外側まで伝達し、霜が着くこと
がありません。ちなみに、スウェーデン住宅の外壁の
熱貫流率は、だいたい、0.2 w/m2kです。
 
スウェーデンのパッシブハウスにもなると、
外壁は0.1 w/m2k程度のレベルになるので、
ロックウールの断熱材だと40cm厚にもなります!
ただ、窓は熱貫流率が0.9 w/m2k以下とあります。
 
熱貫流率とは、技術的にはかなり下げられても、
人が生活する住宅として考えると、現実的に
適当な限界がある・・・ということですね!
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
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