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#221 次世代型の木製窓

外側アルミの木製窓

 

Tjena! 

 

木製窓を使うと、室内のインテリアが

ぐっと変わり、温もりが感じられますね。

 

日本の住宅が、どことなく無機質に

感じてしまう要因の一つが、アルミ製や

樹脂製といった窓の素材にあります。

 

茶色く塗ったり、木目模様をプリント

しても人間の本能が、どこか違和感を

感じてしまうからでしょう・・・。

 

木製窓は、傷みやすく湿気に弱いため、

耐久性がないのでは?と思われがちですが、

実は、何十年と使うことが可能です。

 

木製窓の室内側は、ラッカー仕上げや

ステイン塗装仕上げが施されます。

 

この状態で、何もせず、20年使っても、

室内側木部は、アメ色に変化するものの、

劣化がほとんどありません。

 

驚きですね!

 

これに対し、窓の外側は、

使い始めて数年で劣化が始まります・・・。

 

特に酷いのは、窓ガラスの下部です。

ここは、日射による紫外線と、雨の後、

水分が残りやすい部分だからです。

 

木製窓の外側は、室内側と違って、

防腐処理や外装用塗料で保護されますが、

やはり、数年毎に再塗装をかけないと、

とんでもない事になってしまいます。

 

それでは、木製窓が主流のスウェーデンは

どうなっているのか?・・・というと、

 

実は、最新型の窓では、木製窓の外側が

アルミ材で「被覆」されているのです!

 

外側アルミの木製窓

 

窓の外側に、そのまま貼られるのではなく、

10mm程隙間を開け、アルミ材が取り付きます。

 

外側アルミの木製窓

 

窓工場を見学したら、まずアルミ製クリップを

木製窓の外側に取り付け、そこにアルミ材を

「はめ込む」構造で作製されていました。

 

この取付方法であれば、交換も可能ですね!

 

外側アルミの木製窓

 

しかしながら、最も感心すべき所は、

この10mm程の隙間です。

 

いわゆるこれが、外壁の通気層と同じ理論で、

アルミ材と木材間の湿気や熱を、自然対流で

外へ放出している仕組みです。

 

外側アルミの木製窓

 

その結果、木製窓の外側が劣化や腐食する事なく、

表面のアルミ材が、雨や紫外線をシャットアウト。

 

これをほとんどノーメンテで実現させています!

 

ちなみに、外側アルミ被覆の木製窓は、

スウェーデンの窓工場では、50年以上の耐用年数が

想定されて、生産されています。

 

木製窓はスウェーデンで、住宅のみならず、学校や病院、

デパートやホテル、オフィスビルにも使われているので、

やはり日本と次元が違うのですね・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「外側アルミ2+1=3層ガラス木製窓」詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#207 スウェーデン窓のガラスファサード

スウェーデン窓の美容室

 

Tjena!

 

今回は、スウェーデン製3層ガラス木製窓の

ガラスファサードの事例をご紹介します。

これは、群馬県に建てられる美容室です。

 

日本では、ほとんどの店舗が、

ガラスファサードを採用していますね。

開放感があってとても良いのですが、

断熱性では問題があります・・・。

 

大きな一枚ガラスは、断熱性能が低く、

冬など、寒くて暖房費がかかるだけでなく、

ひどい結露に悩まされてしまいますね。

 

一方、スウェーデンを見てみると、

やはり、ほとんどの店舗が、

ガラスファサードを採用しています。

 

ただ、よく見ると、3層断熱ガラスです!

断熱性能が高く、より少ない暖房で、

屋内を快適な環境に保っているのです。

 

そして、窓は木製です。スウェーデンでは、

住宅ではない、オフィスビルや病院など、

一般的な建築物も木製窓なのです!

 

日本のような、かなり大きな開口面は

取れないものの、複数の窓を組み合わせ、

それを上手くデザインに取り入れ、

ガラスファサードを構築しています。

 

今回の、この群馬の美容室も然りです。

 

スウェーデン窓の美容室

 

建物の構造は、鉄骨造ですが、

ファサードには、集成材でグリッド(格子)

を組んで、そこに3層ガラス木製窓を

はめ込んだデザインです。

 

スウェーデン窓の美容室

 

一つの窓の大きさは、幅x高さが、

1.8m x 1.2m程度ですが、たくさん連なると、

開放感も増して、何とも独創的な

ガラスファサードとなります!

 

スウェーデン窓の美容室

 

建物の断熱には、スウェーデンの断熱材

(ロックウール)も使われます。

3層ガラス木製窓のファサードだけでなく、

その他躯体部分の断熱もしっかり施し、

断熱性能を高めているのです。

 

窓のほとんどは、FIX窓です。

ガラスファサード上部の一部には、

同じサイズでトップターン(回転窓)

が使われ、オペレーターによって

開閉可能な設計です。

 

スウェーデン窓の美容室

 

この建物は、断熱性能もさることながら、

木製窓が醸し出す、木の温もりも、

きっと訪れる人を癒してくれる美容室と

なってくれるでしょう!

 

日本も、近い将来、住宅だけでなく、

一般的な建築物もこのように高断熱仕様

となってもらいたいものです・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデンの3層ガラス木製窓」詳しくはこちら

 

>「スウェーデンの建材」詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#096 どこまで下がる窓の熱貫流率
スウェーデンでの霜

Tjena!
 
ついこの間まで、住宅にほとんど断熱をして
いなかった日本も、高断熱・高気密住宅が一般化され、
現在はさらなる省エネ仕様へと移行していますね。
 
特に、開口部である窓は、住宅全体の熱損失に対し、
冬の暖房時で約40%、夏の冷房時で約60%と、
住宅の断熱性能を大きく左右する建材ですので、
窓の断熱性能は、最も大事!とも言えます。
 
そんな窓の断熱性能を表す「熱貫流率」を見てみると、
例えば、日本がよく使っていた、アルミサッシの
単板ガラス(1枚ガラス)では、6.5 w/m2kです。
 
これは、外と室内とに1k(℃)の温度差があった場合、
1m2当たり6.5wの熱量が移動する・・・といった
意味なので、この値が小さいほど、熱が逃げない、
つまり、断熱性能が高いことになります。
 
これが樹脂サッシのペアガラス(Low-E)になると、
熱貫流率は、2.8 w/m2kになります。アルミサッシの
単板ガラスに比べ、2倍以上の断熱性能です。
ちなみに、日本の省エネ基準における最高等級が
熱貫流率2.33 w/m2k以下の窓となっています。
 
これに対し、スウェーデンの木製窓は、
3層ガラスが標準で、一般的な窓で1.1 w/m2k程度、
断熱性の高い窓で0.8 w/m2k程度にもなります。
このレベルだと、日本で最高等級とされる窓よりもさらに
3倍近くも高い断熱性となってしまうのです・・・。
 
しかも、ガラスの仕様を変えるだけで、
実は、もっと高い断熱性能さえ可能なのです!
熱貫流率も0.70.60.5 w/m2kとどんどん
下げることが技術的に可能な時代となっています。
 
しかし、熱貫流率も0.8 w/m2kが現実的に適当だ!
とスウェーデンの窓メーカーは話しています。
なぜなら、あまりにも熱貫流率を下げすぎると
(断熱性能を上げすぎると)、窓ガラスの外側に
「霜」が付着して、外が見えなくなってしまう・・・
といった現象が起きてしまうからです。
 
これはどういうことかというと、例えば、
ものすごく寒い冬の朝、スウェーデンでは住宅の
外壁に霜が付着することがあります。
 
外壁の霜

外壁の断熱性能が高いがゆえに、室内の熱
(例えば22℃の室温)が外側まで伝達せず、
外壁の外側が冷えて霜が付着するのです。
 
スウェーデンでの霜 スウェーデンでの霜

これに対し、窓は外壁ほど断熱性能が高くないので、
室内の熱が窓ガラスの外側まで伝達し、霜が着くこと
がありません。ちなみに、スウェーデン住宅の外壁の
熱貫流率は、だいたい、0.2 w/m2kです。
 
スウェーデンのパッシブハウスにもなると、
外壁は0.1 w/m2k程度のレベルになるので、
ロックウールの断熱材だと40cm厚にもなります!
ただ、窓は熱貫流率が0.9 w/m2k以下とあります。
 
熱貫流率とは、技術的にはかなり下げられても、
人が生活する住宅として考えると、現実的に
適当な限界がある・・・ということですね!
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。
 
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スウェーデンの窓詳しくはこちら
 
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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#022 木製窓の耐久性
木製窓

Tjena!
 
木製窓というと、自然素材のため狂いがひどくすぐに腐ってしまい、
燃えやすい・・・といったイメージが日本でありますが、
これは恐らく、木製窓の文化が戦前のまま止まっているからでしょう。
世界でも先端を行くスウェーデンの木製窓を見るとその進化に驚かされます。
スウェーデン人は今でもなお木製窓の可能性を追求し続けているのです。

 ここでは、私が実際にスウェーデンの窓職人から聞いたお話をご紹介します。

「まず、窓本体の性能を決めているのは、枠材に使われているパイン
(赤松)である。どこ産かを聞けばその窓のレベルがわかる。
 
スウェーデンパインでも北部産をわざわざ使っているメーカーは信頼できる。
続いて枠材の処理方法だ。外側を木で使うのであれば、防腐処理を表面に
塗っているか、それとも、加圧注入で中まで浸透させているか確認しなさい。
仕上げ塗装は、現場でなく工場塗装を勧める。工場では、静電塗装といった
特別な処理をしているため、仕上がりが全く違うからだ。」

スウェーデン北部産パイン 外側アルミ被覆

続けてこう教えてくれました。
 
「こうして作った木製窓の耐用年数は30年以上にもなる。
木製窓がどこから弱ってくるか知っているか?
それは窓の外側からだ。日射と雨風に直接さらされるため、
やはり外側は塗装をまめに繰り返す必要がある。
だから外側アルミ被覆といった木製窓が開発されたのだ。これなら
耐用年数は50年以上にもなり、防火性も上がるからね。
木製窓もいろいろあるからよく見極めなさい。」
 
本当にありがたい教えでした。
 
>スウェーデン本国仕様の窓についてはこちら
author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#021 スウェーデン本国仕様の窓とは?
窓一棟分を梱包

Tjena!

「スウェーデン本国仕様の窓」とは、
窓の仕様がスウェーデンと同じで日本で作っているのではなく、
スウェーデンにある窓メーカーから、本国市場へ供給している
窓を日本へ輸入しています。

つまり、住宅先進国と呼ばれているスウェーデンで
実際に今使われている窓そのものです。
スウェーデン製の窓は日本でも流通していますが、
残念ながら、窓の種類やサイズ、仕様も限られてしまいます。

例えば、ブラインド内蔵型の2+1=3層ガラス木製窓や、
外側がアルミで被覆された窓、内開きと内倒しのダブル開閉ができる
ドレーキップ窓など、スウェーデン本国ではかなり前から市場に
流通していますが、日本へはほとんど入ってきていない状態です。

でも、どうして日本へ入ってきていないか?というと、
その「需要」がなかったからです! 日本の住宅は、

もともと断熱などほとんどしていませんでしたし、
高断熱・高気密やペアガラス、樹脂サッシなどの単語も日常で
使われ始めたのは、ついこないだの話しですね。
スウェーデンの窓も、高断熱仕様の窓!というよりは、
オシャレな輸入サッシという意味合いで輸入されていたようです。

しかし最近では、日本の住宅も本格的な省エネ住宅づくりに
取り組み始めており、特に開口部の断熱は最も重要な課題です。
窓をスウェーデン本国仕様にするだけで、住宅の断熱性能は大幅に向上し、
木製サッシによってインテリア性も格段に向上します。

窓の種類やサイズ、仕様は家によって様々です。
しかし、少しお時間を頂ければ、希望の種類とサイズ、仕様を
一棟分だけまとめてお届けする事も可能です。

家を建てる時に、「出来るだけ早く!」、「出来るだけ安く!」と
慌てる方がいますが、この先何十年と住んで行く家ですから、
じっくりと建てて、お金をかけるべき箇所はかけ、
お金をかけなくてもよい箇所は節約し、メリハリのある
予算配分をして欲しいと思います。

そして、建てる過程もじっくりと楽しんでもらいたいと思います。
建ててしまえば、あっという間ですから・・・。

>スウェーデン本国仕様の窓についてはこちら
 
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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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