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#111 薪ストーブの意義
スウェーデンの薪ストーブ

Tjena!
 
寒さの厳しいスウェーデンで薪ストーブは、
昔から重要な暖房の熱源であり必需品でした。
日本ではあまり馴染みがなく趣味の一つ・・・
といった認識があるかもしれません。
 
私も実際に薪ストーブを使ったのは、
スウェーデンで住んでいた築40年程の家に
完備されていたのがきっかけでした。
 
着火に時間がかかったり、薪を入れすぎて室内が
異常に暑くなってしまったりと初めは取り扱いが
難しかったのですが、慣れてしまうと、暖炉の魅力に
どんどんはまりました・・・。動物の本能なのか、
薪が燃える炎や音、匂いにとても癒されるのです!
 
日本へ戻ってからは、薪ストーブは、やはり日本で
あまり馴染まないかな・・・と思っていましたが、
そんな時、東日本大震災が発生したのです。
 
被災地は、電気やガス、水道が全く機能しません。
遠く離れた関東地方でも、計画停電が実施されました。
 
わずか数時間ですが、電気が使えないと、
暖房すらままならないことを実感しました。
エアコンはダメ。ガスや灯油はあっても、実は、
ファンヒーターも電気がないと作動しないのです。
 
すると、室温が見る見る内に下がっていきます。
東日本大震災が3
月11でしたので、計画停電が

実施されたは、3月下旬くらいでしょうか?
これが真冬であったら、どうなってしまうのでしょう。
 
そこで思い出したのが、「薪ストーブ」です。
こんな時、薪ストーブがあれば、薪でなくても
廃材や何か燃やせるものがあれば、住宅で暖をとる
ことができます。暖炉によっては、ちょっとした
オーブンが内蔵されているものまであります。
オーブンを使えば、何か食べ物を温めることができ、
災害といった非常時に、どれだけ役に立つことでしょう。
 
薪ストーブのオーブン

最近では、「電気」をハイテクに駆使することで、
より少ないエネルギー(コスト)で、暖房を賄うこと
が可能となり、それがまた主流となってきていますね。
 
しかし、一度災害が起こってしまうと、その要である
電気が遮断され、全く暖がとれない・・・といった
大きなリスクも私たちは想定しておくべきです。
 
思えば、どうしてスウェーデンでは、現代もなお、
ここまで薪ストーブが存在し続けているかというと、
やはり都心や中心街から離れたところでは、
今だに停電はよく起こりますし、極寒の地で停電は、
命に関わるほど危険なものだからです。
 
多くの家では、キッチンストーブも使われています。
いわゆる薪を使ったコンロです。お湯を沸かしたり、
フライパンで何か炒めたり、鍋で料理も作れます。
本格的なオーブンも付いているのです。
 
最近の日本の住宅では、冷暖房が完備されているので、
熱源として主に薪ストーブを使うことはありません。
燃やせば、煙突から出る煙の匂いが、住宅街では
苦情になってしまうかもしれません。そもそも、
大量の薪は、どこで手に入れれば良いのでしょう・・・。
 
しかし、いつどこで起こるかもしれない地震(災害)
に対して、耐震構造で備えるように、非常時の暖として
薪ストーブで備えることも必須だと痛感しました。

スウェーデンの薪ストーブ スウェーデンの薪ストーブ スウェーデンの薪ストーブ
 
最新型の薪ストーブでは、モダンなデザインも多く、
スウェーデンで暖炉は、インテリアの一部といえます。
円柱型や両面ガラスのデザインなどスタイリッシュで
まるでオブジェのようです!
 
使い方も、薪ストーブは、補助的な暖房として、
暖炉の炎を楽しみたい時にだけ使われています。
こうしてみると、薪ストーブの意義も大分変わって、
次世代型の住宅に欠かせない装備と言えるでしょう。
 
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* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。
 
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author:Akio Kanaida, category:薪ストーブ, 09:00
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