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#258 煙突の進化版がもたらす可能性

薪ストーブと煙突セット

 

Tjena! 

 

スウェーデンのような

気密住宅に薪ストーブを使う場合、

燃焼として室内空気を使わない

「クローズ型」とします。

 

クローズ型の薪ストーブには、

本体の下や背面に、燃焼空気を

導入する給気口があります。

(径6070mm程度)

 

通常は、ここに給気ダクトと

呼ばれるフレキシブル管を接続し、

外気を導入します。

 

設置場所が1階、根太組で

床断熱の場合は、根太下から

簡単に外気を導入できます。

 

しかし、基礎断熱や2階の場合、

床下に外気が存在しないので、

外壁を貫通し外気を導入する事に

なってしまいます・・・。

 

気密住宅で薪ストーブを使う場合、

外気導入する必要があるとはいえ、

できれば気密・断熱処理された外壁に

穴を開けたくないのが本音ですね。

 

そこで、新たに登場したのが

煙突の進化版です!

 

まずは、煙突の構造をご覧下さい。

 

給気煙突セット

 

煙筒の外径は、280mm

標準仕様と同じですが、

 

中央は排気が下から上へ、

周囲は給気が上から下へと流れる

二重構造となっています!

 

内径は150mmで同じです。

ただし、周囲の断熱材をやや薄くし、

その代わり、燃焼空気用の

通気スペースを確保しています。

 

屋根の煙突外周から吸い込まれた

外気は、煙筒の外側を通って、

薪ストーブの背面へと流れます。

 

専用のアダプターを取り付け、

薪ストーブ本体の給気口へ送ります。

 

給気煙突セット

 

こうすれば、給気ダクトを

床下に通りたり、外壁を貫通させたり

する手間が不要となります!

 

ホント賢い煙突ですね・・・。

 

この煙突は、Tillufts-Skorsten

と呼ばれ、直訳すると「給気煙突」です。

 

配置が自由になるので、例えば、

リビングの中央に薪ストーブを置いたり、

リフォームで簡単に設置できたりと、

 

給気煙突は、薪ストーブの

新たな可能性を広げたのです。

 

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*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデンの薪ストーブ」詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:薪ストーブ, 09:00
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#257 薪ストーブの煙突

薪ストーブの煙突セット

 

Tjena! 

 

スウェーデンでは、

住宅に薪ストーブを使うのが

当たり前の世界なので、

 

スタイリッシュな薪ストーブが

たくさんラインナップしています。

しかも気密住宅仕様です!

 

薪ストーブは完成品なので、

日本の高断熱高気密住宅にも

簡単に設置できます。

 

この時、注意しなければ

いけない事は、かなり重いので、

100kg200kg!)

 

薪ストーブを置く場所の基礎を

十分に補強しておく事です。

 

外気を導入する給気ダクトも

忘れてはいけませんね!

 

そして、最も心配されるのが、

「煙突」の施工でしょう・・・。

特に気密住宅であれば尚更です。

 

しかし、スウェーデンの

薪ストーブには、専用の

煙突キットが付属している

ので心配ありません!

 

薪ストーブの煙突セット

 

床から屋根までの高さ(H1

屋根から煙突上端までの高さ(H2

床から天井までの高さ(H3

煙突から棟までの距離(A

 

といった情報と図面があれば、

メーカーで用意してくれます。

 

これらは、現場で、大工さんが

組み立てられるキットです。

 

薪ストーブの煙突セット

 

煙筒自体(1)は、内径150mm

周囲に断熱材(2)が60mm厚、

そして仕上げ材といった構造で、

外径(3)は、280mmです。

 

この煙筒は断熱されているので、

触っても熱くありません。

 

薪ストーブの煙突セット

 

そのまま仕上げとして使えるので、

色もブラックの他に、シルバー

やホワイトが選べます。

 

薪ストーブの煙突セット

 

屋根上の煙突も組立キットで、

専用の水切り材等、必要なもの

全てがデリバリーされます。

 

形状は、円形の他に、北欧らしい

四角型の煙突が標準です。

 

煙突のトップには、Ballerina

(バレリーナ)と呼ばれる風見鶏が

オプションであります。

 

薪ストーブの煙突セット

 

Ballerinaは、常に風上に対し、

煙突の穴を覆うように動くので、

 

その形状と回転する様子から、

踊るバレリーナと名付けられた

とてもユニークな風見鶏です!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:薪ストーブ, 09:00
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#256 気密住宅と薪ストーブ

スウェーデンの薪ストーブ

 

Tjena! 

 

スウェーデンにおいて

住宅の暖房は、地域供給される

温水や電気が主ですが、

 

薪ストーブは、今なお、新築住宅に

高い確率で装備されています。

 

冬は極寒の地域なので、

万が一の停電時でも暖を取れること、

(暖が取れないと死活問題)

 

そしてまた、暖炉のある生活を

大切にしているからですね。

 

スウェーデンの薪ストーブは、

そのスタイリッシュなデザインも

凄いのですが、驚くべき特殊な

構造をしています。

 

薪ストーブの構造を見ると、

薪を燃やす炉は、ガラス扉などで

室内と完全にシャットアウト

されたクローズ型です。

 

スウェーデンの薪ストーブ

 

本体の下には、外気とつながる

「給気ダクト」があって、

ここから燃焼空気が炉へと

供給される仕組みです。

 

薪が燃えて発生した煙は、

煙筒を上昇し、屋根の煙突から

外気へと放出されます。

 

つまりこれは、

室内の空気を全く使う事なく、

燃焼熱だけを室内へ伝える・・・

といった気密住宅仕様です!

 

どうして、

こんな構造になっているのか?

・・・というと、

 

薪ストーブは、その名の通り、

「薪」を実際に燃やすので、

燃焼には、酸素が必要であり、

煙には、二酸化炭素を含みます。

 

寒い冬に炉で薪を燃やすと、

熱い空気は勢いよく上昇して

煙突から外へ出て行きます。

 

と同時に、燃焼空気を炉へ

どんどん吸い込むのです!

 

スウェーデンの薪ストーブ

 

薪を燃やす炉がオープン

(室内に開放されれいる)だと、

大量の室内空気が一気に消費

されてしまいます。

 

もしこれが、気密性の低い

昔の家であれば、あらゆる

隙間から外気が入ってくる

ので問題ありません・・・。

 

しかし、気密性の高い

現代の省エネ住宅では、外気が

ほとんど入ってこないため、

 

室内が異常な負圧状態

(気圧が低い状態)となって

様々な問題を起こす原因と

なってしまうのです・・・。

 

なぜならば、気密住宅では、

換気システムによって、常に、

排気量が、給気量と同程度になる

ように制御されているからです。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#111 薪ストーブの意義
スウェーデンの薪ストーブ

Tjena!
 
寒さの厳しいスウェーデンで薪ストーブは、
昔から重要な暖房の熱源であり必需品でした。
日本ではあまり馴染みがなく趣味の一つ・・・
といった認識があるかもしれません。
 
私も実際に薪ストーブを使ったのは、
スウェーデンで住んでいた築40年程の家に
完備されていたのがきっかけでした。
 
着火に時間がかかったり、薪を入れすぎて室内が
異常に暑くなってしまったりと初めは取り扱いが
難しかったのですが、慣れてしまうと、暖炉の魅力に
どんどんはまりました・・・。動物の本能なのか、
薪が燃える炎や音、匂いにとても癒されるのです!
 
日本へ戻ってからは、薪ストーブは、やはり日本で
あまり馴染まないかな・・・と思っていましたが、
そんな時、東日本大震災が発生したのです。
 
被災地は、電気やガス、水道が全く機能しません。
遠く離れた関東地方でも、計画停電が実施されました。
 
わずか数時間ですが、電気が使えないと、
暖房すらままならないことを実感しました。
エアコンはダメ。ガスや灯油はあっても、実は、
ファンヒーターも電気がないと作動しないのです。
 
すると、室温が見る見る内に下がっていきます。
東日本大震災が3
月11でしたので、計画停電が

実施されたは、3月下旬くらいでしょうか?
これが真冬であったら、どうなってしまうのでしょう。
 
そこで思い出したのが、「薪ストーブ」です。
こんな時、薪ストーブがあれば、薪でなくても
廃材や何か燃やせるものがあれば、住宅で暖をとる
ことができます。暖炉によっては、ちょっとした
オーブンが内蔵されているものまであります。
オーブンを使えば、何か食べ物を温めることができ、
災害といった非常時に、どれだけ役に立つことでしょう。
 
薪ストーブのオーブン

最近では、「電気」をハイテクに駆使することで、
より少ないエネルギー(コスト)で、暖房を賄うこと
が可能となり、それがまた主流となってきていますね。
 
しかし、一度災害が起こってしまうと、その要である
電気が遮断され、全く暖がとれない・・・といった
大きなリスクも私たちは想定しておくべきです。
 
思えば、どうしてスウェーデンでは、現代もなお、
ここまで薪ストーブが存在し続けているかというと、
やはり都心や中心街から離れたところでは、
今だに停電はよく起こりますし、極寒の地で停電は、
命に関わるほど危険なものだからです。
 
多くの家では、キッチンストーブも使われています。
いわゆる薪を使ったコンロです。お湯を沸かしたり、
フライパンで何か炒めたり、鍋で料理も作れます。
本格的なオーブンも付いているのです。
 
最近の日本の住宅では、冷暖房が完備されているので、
熱源として主に薪ストーブを使うことはありません。
燃やせば、煙突から出る煙の匂いが、住宅街では
苦情になってしまうかもしれません。そもそも、
大量の薪は、どこで手に入れれば良いのでしょう・・・。
 
しかし、いつどこで起こるかもしれない地震(災害)
に対して、耐震構造で備えるように、非常時の暖として
薪ストーブで備えることも必須だと痛感しました。

スウェーデンの薪ストーブ スウェーデンの薪ストーブ スウェーデンの薪ストーブ
 
最新型の薪ストーブでは、モダンなデザインも多く、
スウェーデンで暖炉は、インテリアの一部といえます。
円柱型や両面ガラスのデザインなどスタイリッシュで
まるでオブジェのようです!
 
使い方も、薪ストーブは、補助的な暖房として、
暖炉の炎を楽しみたい時にだけ使われています。
こうしてみると、薪ストーブの意義も大分変わって、
次世代型の住宅に欠かせない装備と言えるでしょう。
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。
 
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