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#179 パネルの使い方とインテリア

ラップ・グリーン

 

Tjena!

 

平らで単調な天井も、パネルを使うことで

空間の印象は大きく変わります。
 

使い方は自由で、天井に使えば天井パネル、
壁一面に使えば壁パネルと呼ばれます。

 

壁の下部のみ使うこともあります。
ちょうど腰の辺りまでパネルを使うことから、

これは腰パネルと呼ばれます。

 

天井や壁に使うパネルは、フローリングと違って

無垢材を無塗装でそのまま使うこともできます。

 

木の香りが漂い、調湿効果も高まります。

時間が経つにつれ、アメ色に変化していくのも

大きな魅力の一つでしょう。

 

しかし、最近では、漆喰壁や壁紙に変わって

内壁にパインパネルを使い、塗装と合わせ

インテリアのデザインが表現されています。

 

例えば、ダークブラウン仕上げのパインパネルなど

和風モダンのインテリアに溶け込んでいます。

 

ダークブラウン

 

ところで、北欧デザインが独創的である理由の一つに、

「自然素材 x カラー」があります。
どことなく素朴なのに、モダンなセンスを感じます。
 

スウェーデンでは、パネルに赤や青、緑といった

カラーを使ったりします。ちょっと驚きですが、

よく見ると、通常のカラーとは違うのです・・・。

 

ラップ・ブルー

 

実は、これ、ラップランド・カラーと言って、

スウェーデン北部に位置するラップランド地方の

大自然からインスピレーションを得た色で、

全部で7色あります。

 

ラップカラー

 

パインパネルといった単純な素材でも、

ラップランド・カラーで仕上げれば、透けた木目と

独創的なカラーが北欧感を生み出します!

 

パインパネルを作っているメーカーも

やはりこのラップランド地方にあります。

 

寒さの厳しいラップランドで採れた良質の

パインで、含水率を10%未満まで落としています。

この含水率は、建材というより家具仕様レベルで、

つまり、それだけ動きが抑えられているのです。

 

そして、出来上がったパインパネルに、

ラップランド・カラーを工場で塗装して

出荷している・・・というわけです。

 

ラップ・レッド

 

これまでは、パインパネルというと、無塗装や

クリアラッカー、ホワイト・・・といった塗装が

主流で当たり前と思われてきました。

 

しかし、木目が透けたラップランド・カラーなど、

「自然素材 x カラー」を上手に取り入れれば、

シンプルな空間も、アイデア次第で、

こんなモダンに仕上がるものなのですね!

 

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* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:造作材, 09:00
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#178 天井パネルの形状と表情

天井パネル

 

Tjena!

 

スウェーデン住宅のインテリアには、

天井や壁にパネルが多く用いられます。

 

樹種は主にパインで、厚みは1215mm

幅は95120mm程度が一般的です。

 

パネル1本の長さは、24mですから、

線状の建材を並べることで面が形成されます。
面の表情は、パネルの形状で異なるのです。

 

パネルの形状・・・?と思われるかも

しれませんが、スウェーデンでは

代表的なものだけで5種類あります!

 

ペールスポント形状

 

最も伝統的な形状は、「ペールスポント」形状です。

これは、パネルの継ぎ目に半円状の真珠(パール)

が現れるパネルで、ペールは真珠の意味です。

 

ペールスポント形状

 

継ぎ目に凹凸が多いため、日射や照明によって

できる陰影が、豊かな表情となります。

 

V ファス形状

 

続いて、継ぎ目の溝が、V型となるのが、

V ファス」形状です。

すっきりとした表情で、板のラインが

強調されたデザインとなります。

 

スポールファス形状

 

継ぎ目の溝をしっかりと強調させたのが、

「スポールファス」形状です。

パネルの継ぎ目にもう一つ板があるようで、

重厚感ある表情が特徴です。

 

フィンソーガド形状

 

継ぎ目を見せたくない場合は、

「フィンソーガド」形状があります。

これは、細い溝があるタイプと、

全く溝がないタイプがあります。

 

通常のパネル表面は、プレーナー仕上げで

カンナ掛けしたツルっとした表面ですが、

これは、まるでノコギリで切ったままのような

荒々しいラフ仕上げです・・・。

 

フィンソーガド形状

 

単調な面ですが、その質感がそのまま

独特なキャラクターとなっています。

 

スレートスポント形状

 

最後に、「スレートスポント」形状が

あります。これは最も単純な長方形断面ですが、

仕上げにたくさんの選択肢があります。

 

例えば、アンティーク仕上げ。

表面に凹凸があるストラクチャー仕上げです。

 

アンティーク仕上げ

 

どうしてアンティークか?というと、

パイン材は何十年と使っていくと、

木の柔らかい部分がなくなり、木目の硬い

部分だけが浮き出て残るからです。

 

この状態を、新品で表現するために、

予めサンド加工で柔らかい部分を取り除いて

しまいます。そして木目が浮き出てから

ラッカー塗装を施しています。

 

ブラックやホワイトの色素を混ぜると、

なんとも言えない独特な表情となるので、

とても人気のある仕上げ方法です!

 

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* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:造作材, 09:00
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#103 造作材とその意味
パイン無垢造作材

Tjena!
 
巾木や廻り縁、ケーシング(額縁)といった造作材は、
スウェーデンの住宅では重要なアイテムの一つです。
パイン無垢材から削り出された独特な形状がまた、
北欧インテリアの特徴でもあります。
 
日本の住宅では、これら造作材は省略される事も多く、
使われる場合も、取り付け方法が「独特」です。
例えば、巾木を付けてから壁紙を貼っていきます。
境界線も隙間なく壁紙で覆われ、左官屋さんの
技術によって驚くほど綺麗に仕上がりますね。
 
これのどこが「独特」か?というと、
スウェーデンなどの欧米では、取り付け順序が逆で、
壁紙を貼ってから巾木を付けているのです!
 
しかも、無垢の造作材は、完全に直線ではないため、
その境界線は、所々に隙間もあります・・・。
日本では、下手をすると、欠陥住宅?とクレームに
なってしまうのかもしれません・・・。
 
では、どうしてこのような取り付け順序であるか?
というと、造作材には、以下のような意味がある
からなのです。例えば、巾木であれば、
 
1. フローリングと壁紙との継ぎ目を覆う役割
2. 無垢材の動きを解放できる構造にする
3. 必要に応じで取り外しできること
 
といった考えが前提にあります。
 
パイン無垢造作材

1. フローリングと壁紙との継ぎ目を覆う役割
例えば、フローリングは、床の形状に合わせて、
壁際でカットしていきますが、その境界線を
直線で綺麗に揃えるのは至難の技です。しかし、
後から巾木が覆って、隠してしまうのであれば、
境界線がガタガタでも関係ありません。

この方法であれば、一般の人でさえも、最終的に
綺麗に仕上げることができる納めなのです!
 
2. 無垢材の動きを解放できる構造にする
フローリングは、基本、自然素材の木製です。
含水率を低くしたり、3層構造としたり、
伸縮を抑えるような工夫はされているものの、
やはり、本物の木製フローリングは動きます。

したがって、フローリング材と壁との間には、
10mm程度のクリアランス(隙間)をとって、
無垢材の動きを解放させています。

この上を、厚さ16mm程度の巾木で覆えば、
その隙間は見えない・・・というわけです。
フローリングの動きを抑えないように、巾木は、
必ずフローリングではなく、壁へと釘で止めます。
 
3. 必要に応じで取り外しできること
例えば、住み手が変わって、壁紙を変える時は、
巾木を取り外し、壁紙を貼り替えます。その後は?
というと、またその巾木を元に戻すのです・・・。
こうすれば、リフォームも大げさになりませんね!
 
パイン無垢造作材 パイン無垢造作材

廻り縁やケーシングも然りです。廻り縁は、
天井材と壁材の継ぎ目を覆うもの、ケーシングは、
壁材と窓やドア枠との継ぎ目を覆う役割です。

無垢の造作材は、経年劣化が少なく、何十年と使い
続けられる建材です。だからこそ、使い方や
取り付け方も、それに従う・・・というわけです。
 
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