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#239 スウェーデンのバルコニー

スウェーデンのバルコニー

 

Tjena! 

 

スウェーデンの住宅には、必ず

と言ってよいほど、バルコニーや

ウッドデッキが付いています。

 

それは、日本のように、

洗濯物干し・・・用ではなく、

ちょっとカフェをする場であったり、

食事をしたりする場だからです。

 

床のデッキ材は、厚さ28mm

幅が120mmのインプレ材

が使われています。

 

インプレ材とは、防腐防蟻処理を

施した材で、床が、緑がかった色を

しているのはこのためです。

 

デッキ材は、水はけを良くするため、

5mm程隙間をあけて並べます。

 

バルコニーやウッドデッキの

「印象」を左右するのが、

手すりのデザインですね。

 

機能的に仕上げるのであれば、

角材を組み合わせ完成!ですが、

スウェーデンの手すりは、

スタイリッシュなつくりです。

 

スウェーデン本国仕様住宅の

KarlsonHus(カールソンヒュース)に

標準装備されている手すりの

ディテールを見ると、各部材の造形の

細かさに驚かされます・・・。

 

スウェーデンのバルコニー

 

柱には140x140mmといった

重厚な集成材が使われています。

 

柱頭には、寄棟屋根のような

「帽子」が載っています。

もちろん、木製です。

 

手すりは、厚さ40mm

幅が110mmの角材ですが、

上部が丸みを帯びた加工のため、

雨水が両側へ流れる形状です!

 

しかも、その手すりを上下二段

・・・で使っているので、

エレガントな印象を受けます。

 

そして、感心してしまうのが、

手すり子の「留め方」です。

 

手すり子自体は、厚さ22mm

幅が120mmといった普通の

角材なものの、これを手すりの

下部に差し込んでいます・・・。

 

手すりの下部には、よく見ると、

22mm厚の板が入る「溝」の

レール加工がされているのです!

 

手すり子の下は、手すりと同じ

形状の材で挟んで固定されます。

 

一瞬で、「素敵なデザイン」と

感じさせるスウェーデンのバルコニー。

 

その理由がわかりましたね!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:スウェーデンの住宅, 09:00
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#238 床面積と壁厚

KH-Quadra

 

Tjena! 

 

スウェーデン本国仕様で

住宅を計画する時、壁厚が

20cmとか30cmになります。

 

すると、外壁が厚くなる程、

「室内の床面積が狭くなる!」

と言う方がいます。

 

確かにそうですね・・・。

 

日本の図面では、寸法の線が、

柱の芯を押さえています。

 

通常の在来工法であれば、

105mmなので、その中心の

105/2=52.5mmです。

 

ツーバイフォーであれば、

2x4材だと、89mmの中心。

2x6材だと140mmの中心の

140/2=70mmとなります。

 

建築基準法では、主体構造の

柱、たて枠材の材芯だからです。

 

この線で床面積が算出されるので、

線より室内側にある「壁」は、

実際に床となりません・・・。

 

つまり、外壁が厚い程、日本では、

図面の床面積に比べ、実際の

床面積が小さくなるのです!

 

外壁に断熱材が不要であった時代、

その差は問題にならなかったものの、

超高断熱化で外壁が分厚くなった現代、

この差は無視できません。

 

これに対し、スウェーデンの図面が

どうなっているのか?・・・というと、

 

外壁の外側と内側と、両方の寸法線があります!

 

KH-Quadra-Plan-1

 

外壁の外側の線で算出した床面積を、

BYA (ByggnadsArea) といって、

建物の面積を表しています。

 

外壁の内側の線で算出した床面積を、

BOA (BoArea) といって、

室内の床面積を表しています。

 

つまり、BOAを見れば、

これが実際の床面積であって、

外壁の厚みに左右されません!

 

(ただしBOAは室内壁を含む)

 

例えば、カールソンヒュース社の

Quadra(クアドラ)というモデルの

図面(1F)では、BOA=88.4m2

BYA=99.7m2と表示されています。

 

その差は、なんと11.3m2

 

ちなみに、この家の外壁厚は、

293mm」。納得ですね・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#236 スウェーデン住宅の図面を解く その3

多目的ルーム

 

 

Tjena! 

 

これまでご紹介した

スウェーデンの住宅メーカー:

KarlsonHus(カールソンヒュース)社の

住宅図面ですが、今回は、

その2Fの図面を見てみましょう。

 

KH-Mangarden-Plan-2

 

モデル:Mangarden(マンゴーデン)

 

1F玄関脇のL字型階段を上ると、

2Fの中央に出ます。

 

ここは日本で言う、階段ホール

となりますが、より広く、

一つの部屋となっています!

 

この空間から、それぞれの部屋へ

アクセスするので、日本であれば

ここは、廊下になりますね。

 

しかし、廊下のように狭くして

しまうと、移動スペースだけの

空間となってしまいます・・・。

 

そこで、廊下を広くして、

一つの部屋にしてしまったのが、

この部屋であり、スウェーデン語で、

Allrum」と呼ばれます。

 

直訳すると、「All room」で

いわゆる、多目的ルームです。

 

2Fでもまた、廊下がなく、

部屋と部屋とが直接繋がった

間取りとなっています。

 

では、この「Allrum」、実際に

どうやって使われるのか?というと、

プライベート・リビングです!

 

ここには、テレビやソファーが置かれ、

その他、子供の遊具、趣味のもの

などが置かれたりします。

 

もちろん、1Fにもリビングがあります。

その違いは?・・・というと、

 

1Fの方は、来客用も兼ねています。

日常的に過ごす部屋であっても、

いつ人が来ても大丈夫なように

整理整頓され、上質な仕立てです。

 

一方、2Fの方は、完全に家族用で、

くつろげるリビング仕様です。

使い方によっては、書斎や子供の

勉強部屋にもなるので、廊下より

格段に有効利用できますね!

 

最後に収納スペースです。

 

各部屋を見ると、日本のような

「収納」が取られていません・・・。

その代わり、60x60cmのキャビネットが

たくさん並べられています。

 

G」と表記されているものが、

洋服掛けで、「L」が引き出しです。

何でも入れられる「押入れ」でなく、

整理整頓しやすく、移動したり、

増減できる仕組みです。

 

このように、収納を分離した計画は、

将来の間取り変更でも、部屋を自由に

使える秘訣・・・でもありますね!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#235 スウェーデン住宅の図面を解く その2

スウェーデンの家事室

Tjena! 

 

前回に引き続き、

スウェーデンの住宅メーカー:

KarlsonHus(カールソンヒュース)社の

住宅を例に見てみましょう!

 

KH-Mangarden-Plan-1

 

モデル:Mangarden(マンゴーデン)

 

スウェーデン住宅の間取りに

必ずあるもので、日本にないものが、

家事室(Kladvard)です。

 

スウェーデンで家事室は、

かなりの大きさを取って、

ミニキッチンのような

キャビネットが配置されます。

 

ここには、汚れものを洗える

大きなシンクや洗濯機、そして

アイロン台などが置かれます。

 

また、住宅の屋内環境を

制御している換気システムも

ここの床に設置されます。

 

換気システムを天井に埋め込んで

しまえば、スペースを取らず、

見た目もスッキリしますね。

 

しかし、換気システムには、

給気用と排気用の2つの

フィルターがあって、

室内の空気環境をきれい

に保っています。

 

そのフィルターの掃除は、

大切なメンテナンスであり、

日常的に、簡単に行える事は、

とても重要な事だからです。

 

家事室には、勝手口があります。

勝手口といっても、玄関ドアと

同じような大きさで、日常でよく使う、

もう一つの玄関ドアと言えます。

 

勝手口は、計画上、車庫や

車の駐車場からアクセスでき、

荷物を直接搬入しています。

 

図面の全体を見てみると、

「廊下」がほとんどない事が

わかります。部屋と部屋とが

直接繋がっているのです。

 

また、構造的に見ると、

室内の耐力壁は、中央に走る

内壁と床梁だけです。

 

つまり、その他の内壁は、

間仕切り壁であって、

自由に取ったり付けたり

できるものなのです。

 

住宅を100年以上使っていく・・・

スウェーデンの間取りはシンプルで、

 

住み手によって、間取りが変えられる

仕組みとなっているのですね!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#234 スウェーデン住宅の図面を解く

KH-Mangarden

 

Tjena! 

 

スウェーデン本国仕様住宅・・・

というと、ついつい、断熱性能や

建材の話となってしまいますが、

 

実は、図面(間取り)も日本と全く

違って、合理的なプランニングは

大変参考になります。

 

今回は、一緒に仕事をしている

スウェーデンの住宅メーカー:

KarlsonHus(カールソンヒュース)社の

住宅を例に見てみましょう!

 

KH-Mangarden-Plan-1

 

モデル:Mangarden(マンゴーデン)

 

1Fの図面を見てみると、

玄関を入って、その先が

ダイニング(Matplats)です。

 

日本のように「玄関」との

仕切りはなく、一体空間です。

 

スウェーデンでは、住宅の断熱性が

高いので、室内はすべて快適な

同一空間として捉えられます。

 

ダイニングの隣には、

キッチン(Kok)があります。

コの字型のオープンキッチンで、

ダイニングと一体化されています。

 

ダイニングに立って見ると、

玄関方向とキッチン方向に

視界が開けているので、

実際よりも広く感じるのです。

 

キッチンや玄関ドアは木製で、

スウェーデンで、これらは

インテリアの一部なのです!

 

玄関ドアの隣には、2階へ上がる

階段が配置されています。

 

階段もまた木製であり、

インテリアの一部です。

 

スウェーデンの階段が、

曲線の美しいフォルムをしている

「ゆえん」・・・であります。

 

玄関の隣に「トイレ」を配置

するのも一般的なことです。

 

日本では、とんでもない!

と批判されそうですが、

 

24時間換気で、トイレ天井から

10 L/s1秒間に10 L)程度の

空気を常に排気しているので、

玄関に匂いは全く来ません。

 

このトイレは、来客用でもあって、

玄関の隣にあれば、動線的にも

合理的な配置と言えますね!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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