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#255 外観デザインのディテール

外観デザインのディテール

 

 

Tjena! 

 

スウェーデン住宅の外観は、

重厚感ある、趣のあるデザインです。

 

確かに、断熱材がたくさん充填された

30cm以上ある外壁は、重厚ですね。

 

しかし、外観デザインでは、

その厚みを見る事はできません。

 

では、どうして、

重厚に感じるのでしょうか?

 

それは、外装材のディテール

他なりません!

 

スウェーデン住宅の外装材は、

主に「木パネル」が使われていますが、

たくさんの造作材も使われます。

 

外観デザインのディテール

 

例えば、スウェーデン本国仕様住宅、

KarlsonHus(カールソンヒュース)

では、Duvhylla(デューブヒッラ)

という専用造作材があります。

 

これは、直訳すると、

「鳩の棚」との意味で、屋根の軒先に

取り付ける木製造作材です。

 

ちょうど、建物の四隅の上部、

切妻屋根の軒部分で、その下には、

隅パネルが取り付けられます。

 

外観デザインのディテール

 

通常これらは、白色に塗られるので、

見た目が、まさに、ギリシャ神殿の

柱頭を彷彿させます!

 

このDuvhyllaの造形は、

そのまま桁方向の軒先へと続き、

隅パネルは、板の表面に、3つの溝

(レール)が掘られたデザインです。

 

外観デザインのディテール

 

窓周りには、スウェーデンらしく

ケーシング(額縁)が周っていますが、

その窓上には、「庇」のような専用の

造作材が取り付けられます。

 

上端には、丁寧にも水切り材が

取り付いているので、実際に、

窓へ雨水を落とさない「庇」として

の役割となっているのです!

 

外装パネル材だけでなく、造作材も、

これらすべてが立体的な作りのため、

光の加減で、影が浮かび上がります。

 

外観デザインのディテール

 

この影は、常に変化し続けます。

 

様々な表情をする外観に、人は、

移りゆく自然の趣を感じるのでしょう。

 

この影こそが、外観に重厚感を

与えている理由ですが、

 

そこには、スウェーデン人が

手間と時間を費やしたディテールの

存在があったのです・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「カールソンヒュースの家詳しくはこちら

 

>「スウェーデンの住宅と建材」詳しくはこちら

 

author:Akio Kanaida, category:スウェーデンの住宅, 09:00
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#254 1.5階建の家

1.5階建の家

 

Tjena! 

 

スウェーデン住宅の外観は、

非常にシンプルなデザインです。

 

しかしながら、魅力的な外観と

感じさせてしまうところが、

北欧デザインのセンスでしょう!

 

例えば、スウェーデン本国仕様住宅、

KarlsonHus(カールソンヒュース)

の住宅を見てみましょう。

 

これは、「Mangarden

(マンゴーデン)というモデルで、

層2階建ての切妻屋根です。

 

退屈な外観となりがちですが、

とてもバランスのとれたデザインで、

一瞬で人を惹き付けますね。

 

これは、よく行われる手法で、

2階部分の壁が短くなっています。

 

この家は、スウェーデンでは、

1.5階建と呼ばれ、完全な2階より

スタイリッシュに見せる事ができます。

 

その分、2階壁際の天井が低くなるので、

天井はフラット(平ら)ではなく、

勾配天井になります。

 

1.5階建の家

 

勾配天井には、木製のパネル、

例えば、15x120mm断面の

パイン材がよく張られています。

 

見た目が船の底のようなので、

船底天井とも呼ばれます。

 

当然の事ながら、桁側外壁付近の

天井高は低くなりますね・・・。

 

しかし、それを上手に利用して

プランニングするのが、

北欧の建築デザイナーです!

 

1.5階建の家

 

ベッドや机、トイレの便座など

実際の利用に高さの必要のないものが

壁側に配置されています。

 

均一で平らな天井よりも、

勾配のある天井は、魅力ある

立体的な空間を生み出すのです。

 

1.5階建の家

 

非日常的なこの空間は、

趣味の部屋としても利用されます。

 

この家では、壁際にミニバーを、

中央にビリヤード台を設置していました。

とても雰囲気がありますね!

 

1.5階建の家

 

2階部分の壁を低くする事で、

外観だけでなく、室内空間までも

劇的に変えてしまう・・・。

 

まさに、「Less is more」です。

 

 ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:スウェーデンの住宅, 09:00
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#247 窓周りのインテリア

窓上の照明

 

Tjena! 

 

「北欧のインテリアって素敵ですね!」

とよく言われます。

 

その要因は、たくさんありますが、

特に、窓周りの演出は素晴らしく、

窓上に間接照明を設置するなど、

それは、まるで美術館のようです。

 

スウェーデン住宅の外壁は、

20cm以上の断熱材を充填するため

壁が厚くなっています。

 

日本では、こんなに厚いと、

部屋の面積が減ってしまう!

と嫌がられてしまいますね。

 

でも、スウェーデンでは、あえて

窓台まで付け、小物や植物を置いて、

窓周りの演出を楽しんでいます。

 

その演出は、イースター、

夏至祭、クリスマス・・・と

季節ごとに変わって行くのです。

 

夜になって、窓上から明かりを

灯すと、窓際だけ明るくなります。

 

室内の照明も、日本のように、

部屋の中央で強く光らせる方法

を取っていないからです。

 

窓上の照明

 

窓上から吊るすタイプの照明も

たくさんの種類があります。

 

最近では、この壁厚を利用して、

窓の上枠にハロゲンランプを予め

埋め込んでしまうのが主流です!

 

また、窓をカーテンで締め切る

といった事もしません・・・。

カーテンを付けない事が多く、

付ける場合も、飾り程度なのです。

 

「夜になると、外から室内が

丸見えではないか?」と不思議に

思ってしまいますね。

 

しかし、実際のところ、

室内がさほど明るくないので、

窓際はよく見えても、室内の中

まではよく見えないものです。

 

窓上の照明

 

この窓際の演出は、北欧建築に共通で、

室内のインテリアが素敵に感じる

大きな要因の一つなのです。

 

また、北欧の夜の街並みが、

まるで童話の世界に感じてしまうのも、

窓からのこの「温もり」が溢れ出ている

からと言えるでしょう。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#245 木造住宅の技術革新

スウェーデン製外壁ブロック

 

Tjena! 

 

前回は、木造住宅が超省エネ化へと

進化していく過程において、

 

在来工法では、外壁の断熱厚を

120mm以上に増やそうとすると、

 

材料と手間がかかってしまって、

施工時間と費用が増してしまう・・・

といった課題を指摘しました。

 

一方、ツーバイフォー工法は、

外壁の断熱厚を140mm厚、

184mm厚、またはそれ以上に

増やせるので有利!でしたね。

 

しかしながら、どちらも

超省エネ仕様の重厚な窓やドアを

現場で取り付け、断熱・気密処理を

施すのは、複雑で難しい・・・

といった課題も指摘しました。

 

超省エネ化を進めるほどに、

それらの精度を均一に保つには、

手間と時間、費用が増大します。

 

ちょうど、日本の今の現状が、

その損益分岐点にいる感じです。

 

これ以上に性能を上げたいが、

費用が格段に上がってしまう・・・

という限界の位置ですね。

 

そこで、外壁の断熱厚が30cmとか

40cmで、3層・4層ガラスの木製窓

といった超省エネ仕様の木造住宅を

作っているスウェーデンを見ると、

 

もはや、住宅を現場で作っていません!

住宅は、工場で作っているのです!

 

スウェーデン製外壁ブロック

 

それが、第3の選択肢である

「外壁ブロック」工法です。

 

正確には、枠組壁工法なので、

ツーバイフォー工法とほぼ同じです。

 

スウェーデン製外壁ブロック

 

では、何が違うのか?というと、

工場で外壁に、窓やドアを取り付け、

断熱材を充填し、開口部の断熱・

気密処理も行なってしまう点です。

 

窓下の水切り材や外装材までも

取り付け可能です!

 

スウェーデン製外壁ブロック

 

工場で完成させた外壁は、長さが

4mから8mの「塊」である事から、

 

スウェーデンでは、この塊を、

「外壁ブロック」と呼んでいます。

 

「外壁ブロック」工法の特徴は、

これまで、限られた狭い場所で

天候の影響を受けてしまう現場に、

 

材料や部材を搬入し、施工していた

外壁周りの作業が、全て工場で完了

しているというところです。

 

スウェーデン製外壁ブロック スウェーデン製外壁ブロック

 

現場で躯体フレーミングのように

「外壁ブロック」を設置するだけで、

 

熟練した職人の技がない状態でも

精度が均一に保たれた高性能外壁を

実現することができます!

 

まさに、これは、超省エネ化による

木造住宅の技術革新であり、

事業体制が大きく変わっていくでしょう。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#244 在来、ツーバイ、それとも・・・

外壁ブロック工法

 

Tjena! 

 

日本で木造住宅を建てる時、

大きく分けて2つの方法があります。

 

1つが在来工法で、

もう1つがツーバイフォー工法です。

 

元々は、在来工法が

日本の伝統的な構造形式で、

柱と梁、地震や風圧(水平力)に対し

筋交いで耐えるものです。

 

これに対し、ツーバイフォー工法は、

アメリカから入ってきた構造形式で、

枠材を組み合わせ柱や梁を形成し、

水平力に対し、合板(面材)で

耐えるものですね。

 

どちらの工法も、今では、

和風、洋風デザインを実現

できてしまうので、

 

洋風デザインを在来で・・・

和風デザインをツーバイで・・・

完成させてしまう時代です!

 

しかし、これからの時代、

どちらの工法も、進化の過程に

おいて新たな課題が出てきます。

 

その進化が、住宅の超省エネ化です。

 

例えば、在来工法の場合、

外壁の柱は、通常が105x105

大きくても120x120です。

 

外壁の厚みは120mmで、

充填できる断熱材は120mm厚。

 

住宅を超省エネ化するには、

これでは全く足りません。

 

外断熱や内断熱を付加して

断熱厚を増す必要があります。

 

技術的には十分可能ですが、

材料と手間がかかってしまうので、

施工の時間と費用が増します。

 

一方、ツーバイフォー工法は、

枠材が、38x14038x184mm

充填できる断熱材が、140mm厚、

184mm厚と選択できます。

 

しかも、これに外断熱や

内断熱を組み合わせていけば、

超省エネ仕様に十分な、かなりの

断熱厚が実現可能です!

 

この視点で考えると、

ツーバイフォー工法が

圧倒的に有利となります。

 

しかし、ここに開口部の

断熱・気密性能を加えると

新たな問題が出てきます。

 

超省エネ仕様の窓やドアは重厚で、

現場での取付や断熱・気密処理が

複雑で難しいのです・・・。

 

そこで登場するのが、第3の選択肢、

「外壁ブロック」工法です!

 

つづく。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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