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#162 意味的価値と住宅の価格

意味的価値と価格

 

Tjena!

 

日本の住宅に、スウェーデンの建材やノウハウを

取り入れる事で、新たな住宅商品が創り出されます。

同じプランでも劇的に変わってしまいます!

 

住宅の性能や品質が格段に向上しますが、

当然のごとく、価格も上がってしまいます。

そこで心配となるのが・・・

 

「これまでの価格でも売りにくかったのに、

さらに高くしたら、もっと売りにくいのではないか?」

 

といった事ではないでしょうか?

 

しかし、この質問の答えから言ってしまうと、

NO」で、その理由は、客層が変わるからです。

もっと予算のあるお客様が集まってくるからです。

 

私自身、住宅先進国スウェーデンの建材と

ノウハウを使って、住宅の性能や品質を上げて、

日本においても、住宅の資産価値が高められる・・・

事に注視してきました。

 

実際のところ、資産価値が目に見えるものとして

認識できるのは、将来、住宅を査定した時であって、

住宅を売る時です。

 

しかし、この取り組みを進めるにあたって、

すぐ目に見えて認識できた事がありました。それが、

集まってくる客層が変わってきた事なのです。

 

これまでは、私たち住宅を売る側も、買う側も、

スウェーデン建材の良さはわかるけど、予算がない。

もっと予算があるお客さんだったら、使えるのに

・・・といった状況でした。

 

ところが、スウェーデン建材を使った住宅で、

完成見学会を行うと、これまでに来なかった客層が

集まり、その本物の良さを自ら語る程なのです!

そして彼らは、予算のあるお客さんでした。

 

先ほどの質問の答えに補足を加えるならば、

同じ客層に売っていたら、売れないので「YES」です。

もっと安くしないと売れないでしょう。

 

興味深い記事がありましたのでご紹介しますね。

 

「商品の価格は、機能的価値に意味的価値が

融合した統合的価値で決まります。機能的価値とは、

カタログで客観的に数字や仕様で表せるもので、

意味的価値とは、顧客が主観的に意味付け、

使用状況に依存します。

 

例えば、アップルのiPhone。競合端末の平均

3倍近い価格で世界中の顧客が購入しています。

 

日本企業が得意としたテレビ機能、非接触型IC

カードによる支払い機能等はありませんでしたが、

iPhoneの成功には必要ありませんでした。」

 

日本経済新聞2017310

コラム:やさしい経済学 

延岡健太郎氏(一橋大学教授)

 

このように、住宅においても、意味的価値を最大化し、

独自性の高い商品を提供すれば、高価でも購入されるのです。

 

これが、売上棟数は減っても、利益率を高めて営業利益を

上げていくスキームで、スウェーデン建材を取り入れる

新たな意味合いにもなっています。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「スウェーデン本国仕様の住宅」詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:商品開発, 09:00
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#156 住宅の競争戦略

競争戦略とは何か

 

Tjena!

 

今回は、住宅の作り方・・・ではなく、

住宅の競争戦略についてお話します。

 

高断熱・高気密住宅や超省エネ住宅、

資産価値の高まる住宅・・・など、

どのような住宅を作っていくべきか?と、

熟考を重ねることは大切ですね。

 

しかし、住宅を売って利益を上げる会社

(事業)として考えると、最も重要なことは、

「売れる住宅」を作ること、つまり、売り上げ

を重ね、利益を生み出していく事です!

 

特に、経営者の方が求めているのは、

この売れる住宅を構築する事であり、必ずしも

次世代型住宅を構築する事ではありません・・・。

 

では、売れる住宅とは、どのように構築するもので、

どういった競争戦略を立てれば良いのでしょうか?

 

ちょうど、「競争戦略」とは何か?

についての記事がありましたのでご紹介します。

 

 

売上高や利益の数字は目標であって、

それ自体は戦略ではない。

 

戦略とは、その会社ならではの

「価値ある独自性の追求」である。

 

横並びから脱却し、他では提供できない

価値を顧客に届けることだ。

それが収益力の源泉にもなり、社会貢献にもなる。

 

こうしたユニークさを実現する手立ては、

技術であったり、効率的なサプライチェーン

であったり、時間をかけて育んだブランド力

であったり、いろいろな道筋がある。

 

だが、最終的な目的地は、独自性の確立であり、

その実現に向けた青写真を描き、旗を振るのが

経営の役目にほかならない。

 

「何をするか」が明確になれば、

「何をしないか」もはっきりする。

 

日本経済新聞2017117

コラム:一目均衡 西條都夫氏(編集委員)

 

 

とても参考になりますね。競争戦略とは、

「価値ある独自性」の確立であるのです!

 

例えば、モーラは、建築会社や工務店と一緒に、

その自社住宅のブランド化として、日本の家に、

スウェーデン製の窓やドア、フローリング、階段、

造作材等の建材やスウェーデンの住宅ノウハウを

取り入れた住宅の商品化を行っています。

 

こうすることで、住宅先進国スウェーデンの住宅に

匹敵する断熱・気密や省エネ性能、資産価値など、

自社住宅をアップグレードする事ができます。

 

「性能」面を見れば、日本で流通している建材でも、

同じような次世代型住宅ができるでしょう・・・。

 

しかし、住宅の経営戦略として見れば、それは、

他でも提供できてしまう、そして、横並びから

脱却しにくい住宅づくりとなってしまうのです。

 

スウェーデンの建材やノウハウを取り入れる事は、

「価値ある独自性」を確立する一つの道筋であり、

同時に、他社と同じことはしない経営戦略です。

 

市場規模を広げて、住宅の商品化を行うより、

市場規模を絞り込んで営業利益率を高める!

 

これが売れる住宅の構築の仕方でもあります。

 

∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#152 アイデンティティーと多様性

スウェーデンの冬

 

Tjena!

 

明けましておめでとうございます。

 

新しい年がスタートしたという事で、

すでに今年の目標を設定し、課題の実行に

移されている方も多いと思いますが、今回は、

住宅づくりの目標設定についてお話します。

 

ちょうど、元旦の新聞のコラムに

こんな言葉が載っていました。

 

「グローバル化の時代に大切なこととは何か?

それは、アイデンティティーを失わずに

多様性を受け入れることだ!」

 

これは、日産自動車社長、そして

フランス・ルノーの会長でもある

カルロス・ゴーン氏の言葉です。

 

この考えは、ビジネスのみならず、

住宅づくりにおいても同じですね。

 

一つの住宅をつくるということは、

建て主の様々な考えや思いがあって、

無の状態から創造され形成されていきます。

 

住宅のデザインや間取り、建材の仕様など、

地域や世代によっても変わります。

 

現代では、海外旅行や雑誌、ネットから

様々なインスピレーションも受けますし、

海外の方の家を建てる事もあるでしょう。

 

住宅は、自動車や家電、衣服に比べると

グローバル化が遅れているかもしれません。

 

しかし、すでに、日本の住宅づくりは、

「日本」だけで成り立っていません。

 

デザインや工法、建材、断熱・気密化や

換気システムなど、海外の考えやモノが

入り込んだ形で成り立っていますね。

 

「多様性を受け入れると」いうことは、

このような変化や考えを柔軟に受け入れ

取り入れ、対応していくことです。

 

そして、最も大事なことが、

「アイデンティティーを失わずに」

ということでしょう。

 

それでは、住宅を手がける会社にとって

住宅づくりの「アイデンティティー」とは

一体、何なのでしょうか?

 

スウェーデンの樹氷 スウェーデンの樹氷

 

それは、住宅という一つの建築を

創り上げる「設計力」であったり、

「欧州住宅」のデザインや性能の導入、

超省エネを実現する「超断熱」・・・。

 

価値を生み出す「高資産住宅」など、

他とは違う、独創的な個性と言えます。

 

ぜひ、このアイデンティティーを、ここで

もう一度見直し、独創的な個性を磨き上げる

目標を設定し、実行してください。

 

モーラは、スウェーデンの住宅哲学や

テクノロジー、建材を提供して、これらの

「アイデンティティー」強化をサポートします。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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#095 値引きせずに売る力
新聞記事

Tjena!
 
先日の新聞で、「富士重、上場来高値に」
といった記事がありました。
(日本経済新聞2015122日)
 
株価は常に上下に変動をするものなので、
タイトル自体は珍しくないのですが、
記事の内容に驚きました。というのも、
富士重は、ドイツの高級車BMWを上回る
「稼ぐ力」で世界トップクラスなのです!
 
BMWの1台当たりの純利益が約403500円、
富士重が約41万弱で、日本を代表するトヨタより
なんと6割も多いのです。しかも富士重は、
国内自動車7社で販売台数は最も少ないのです。
 
際立つのは、「値引きせずに売る力」で、
現在、世界中で納車まで2か月半だそうです。
効率よく稼ぐ力は、日本勢では群を抜いています。
 
確かに「スバル」車は、他のメーカーに比べ
商品ラインナップは少ないのですが、一方で、
それぞれの車が個性的で、こだわりが強い・・・
といったイメージがあります。
 
突然、住宅ではなく、自動車の話なので、
論点がわかりにくい前置きですが、
これって、住宅の販売とよく似ていませんか?
 
新築着工数が確実に減っていく中、
自社商品のラインナップ(対応可能な住宅タイプ)
を広げ、万人向けに販売を行っていくと、
棟数(売り上げ)は増えても、利益は増えずに、
なぜか減っていってしまいます。
 
これは、商品に競争力がなく、
同じような住宅が作れる他社との競合で、
値引きをしていかないと受注が取れない・・・
または、設定価格自体が低いことが要因です。
 
家を1棟建てるのに必要な時間や手間というのは、
さほど変わらないので、利益率の高い住宅の方が、
効率よく稼ぐ力も当然大きくなりますね。
 
富士重の戦略を見てみると、衝突回避システムの
「アイサイト」や水平対向の「ボクサーエンジン」など、
他にはない独創的な要素でブランド力を高めています。
この「他にはない独創的なブランド力」が大切で、
この強みこそが、値引きせずに売る力になっています!
 
住宅でいえば、デザインや設計力、耐震性能、
インテリアの提案力、使う建材などが要素となりますが、
「他にはない独創的なもの」でなければいけません。
これは、時代や市場によって変化していくので、常に、
将来を見据えて商品開発をし続けることが求められます。
 
一つ例をあげれば、既存の住宅に、ブラインド内蔵型の
外側アルミ2+1=3層ガラス木製窓を取り入れた商品も
然りです。スウェーデン窓の性能がどうのこうのではなく、
他にはない独創的な要素となります。その結果、
設定価格が高くなっても、競争力が出てきます。
 
価格が高いと今の市場で売れない・・・と心配されますが、
この商品が売れる市場を創り出すことがマーケティングであり、
高収益体質のブランドが行っている戦略ではないでしょうか?
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。
 
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