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#189 独創的なパインフローリング

スウェーデン住宅のインテリア

 

Tjena!

 

スウェーデンの住宅に入ると、他と比べ、

明らかに異なる「こと」があります。

 

それは、木の香りです。

 

玄関に入った瞬間に、ものすごい

木の香りが漂っています!

 

興味深いことは、住み手が、

それをさほど感じていないことです。

この香りが日常となっているからでしょう。

 

まさに、日常が森林浴のようで、

なんとも贅沢な空間・・・ですね。

 

よく考えてみれば、これは当たり前なことで、

スウェーデン住宅の内部に使われている

建材は、ほぼ全てが無垢材を使用しています。

 

木製の窓やドア、階段、フローリング、

巾木や額縁、廻り縁、天井パネルなどです。

見た目や仕上げは違っても、木から造られた

建材に囲まれているのです。

 

その中でも、フローリングは最も面積が多く、

素足で直接触れるものなので、インテリアの

印象を大きく左右します。

 

スウェーデンのフローリングといえば、

パイン無垢材ですが、最近では、そのまま

使われることは少なく、独創的な仕上がりで

北欧のインテリアが表現されています。

 

ちょうど、スウェーデンから、

サンプル材が届きましたのでご紹介します。

 

独創的なパインフローリング

 

まずは、パイン無垢フローリングの

アンティーク仕上げ。長年使い込んだような感じで

表面加工を新品のフローリングに施したもので、

木目に沿って、独創的な表情が現れています。

 

これを際立たせているのが、表面塗装です。

最も自然に近い、ナチュラル仕上げでも、

力強い木目が浮き出ているのです!

 

これが、ホワイト仕上げだと、さらに個性的で、

白の表面から、木目の茶色が浮き出ています・・・。

 

独創的なパインフローリング

 

ブラック仕上げは、もはや、パインフローリング

とは思えない表情に、北欧らしさを感じます。

 

もう一つは、ブラウン仕上げですが、

これはラッカーではなく、UVオイル仕上げです。

パインの質感を残しつつ、耐久性があります。

 

北欧のインテリアは、意外にもシンプルです。

木を素材とし、様々な建材に造作し、

独創的な仕上がりに仕立てられます。

 

実は、ここがとても重要なところで、

住宅の付加価値や差別化、自社商品のオリジナリティーを

確立する手法として、スウェーデン建材を取り入れます。

 

だからこそ、パインフローリングもまた、

安さではなく、独創性が求められているのです!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:フローリング, 09:00
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#141 木製フローリングの種類

アッシュ無垢フローリング

 

Tjena!

 

木製のフローリングは、自然素材なので、

温もりがあって人に優しい・・・と言われますが、

木製フローリングも色々な種類があります。

 

木製なので、当然、「木」が使われているものの、

どのように、どれだけ使われているかで、

大きく分けて3つの種類があります。

 

 

1. 無垢フローリング

無垢フローリングは、木がそのままフローリングに

なっているもので、厚みが20から30mmあります。

素材そのものなので、材の産地と含水率がその

フローリングの品質と価格に直結します。

 

パイン無垢フローリング

 

代表的なもので、パイン無垢フローリングがあります。

より厳しい寒さで育った北部産は、木目が緻密で

狂いが少なく、一級品として取引されています。

 

100%天然の無垢材は、当然、湿気によって

膨張収縮しますが、含水率を下げることで、

その動きはかなり抑えられるのです。

 

精度を要する家具材としては用いるには、

含水率が8%程度にまで落とされます。

そこで、品質にこだわっているメーカーは、

フローリング材も含水率8%としています!

 

無垢フローリング材がこんなにも厚いのは、

長年使っていくうちに、傷ついたり劣化したら、

表面を数ミリ削り取ってあげれば、再び、

新品の状態に戻せるからです。厚いほど、

その工程を何度も繰り返せる・・・わけですね。

 

 

2. 三層構造のフローリング

パインのように豊富に採れる材ならまだしも、

オークやアッシュ、バーチ、ウォールナットなど

無垢フローリングとして使うと高価です・・・。

 

三層構造のフローリング

 

そこで、表面の4mm程度だけ無垢材を使って(上層)、

中層と下層に、パインなど豊富な材を使います。

この時、中層だけ材の向きを変えて接着します。

 

こうして三層構造とすることで、仕上がりは、

無垢フローリングと同等、フローリングの

膨張収縮もほとんどなくなってしまいます。

さらに厚みも15mm程度と薄くできるのです!

 

 

3. 突板のフローリング

三層構造のフローリングでは、表面に4mm程度の

無垢材を使いますが、その代わりに、突板といって

無垢材を薄くスライスした材を表面に張っています。

 

下地は繊維板などで、突板の厚みが0.6mm程度、

フローリングの厚みは合計7mm程度です。

 

突板のフローリング

 

このフローリングも、薄いものの、本物の

無垢材が張られているので、とても綺麗です!

しかし、難点は湿気の影響を受けやすいため、

膨張収縮を考えた施工が必要となります。

 

スウェーデンでは、リノベーションなどで、

既存の古いフローリングの上に使っています。

この方法であれば、下地もしっかりしているため、

少ない費用で、高級感ある仕上げとなりますね!

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#117 硬木のフローリング
オーク材無垢フローリング

Tjena!
 
スウェーデンで代表的なフローリングといえば、
なんといっても、パイン無垢フローリングです!
 
厚みも14mmから30mmとバリエーションに富み、
表面の加工も、平坦な表面だけでなく、凹凸のある
アンティーク調の表面まであります。
 
無塗装に近い木肌素材を生かしたオイル塗装、
メンテが不要で耐久性のあるラッカー塗装、そして、
オイルのような木肌で、ラッカーのような耐久性
を実現したハードワックスオイル仕上げがあります。
 
それぞれ、ナチュラル、ホワイト、ダークブラウン、
ブラックなど、木目を保ちつつ着色できるので、
組み合わせれば、大半のインテリアに対応できる・・・
というわけです。
 
しかし、レストランや美術館など靴のまま歩く環境では、
パイン材は柔らかすぎ、傷が付きやすく使えません・・・。
 
こういった環境で、木製のフローリングを使いたい
場合は、硬木のフローリングを使います!
 
オーク材無垢フローリング

硬木とは、その名の通り、硬い木のことです。
木は樹種によってその硬さが異なります。
針葉樹のパイン材やスプルース材(もみの木)は、
比較的柔らかい方なので、フローリングとしては、
歩いても疲れにくく、素足に馴染む一方、
傷がつきやすい素材でもあります。
 
これに対し、広葉樹のオーク材とアッシュ材は、
とても硬い木なので、表面が傷つきにくい素材です。
 
オーク材の断面
オーク材:20x137mm

オーク材は、いわゆる、「ドングリの木」で、
家具やキッチンの扉、天板等によく使われます。
硬く磨耗性も高いことから、パイン製の外装ドアでも、
下枠だけはオーク材としている建具がほとんどです。

アッシュ材の断面
アッシュ材:20x137mm

アッシュ材は、野球のバットの材料です。
言うまでもなく、硬く強度のある素材ということですね!
 
オーク材やアッシュ材は、スウェーデンでは南端でしか
採れないため、良質な材を欧州より仕入れています。
その材を、機械乾燥させ、含水率を8%まで落としています。
この含水率は、パイン無垢フローリングと同じですが、
オーク材やアッシュ材の方が、やはり、重厚感があり、
実際にかなり重いのです。
 
(参考:各材の密度)
パイン材: 480-530 kg/m3
オーク材: 690-700 kg/m3
アッシュ材:550-800 kg/m3
 
硬木の無垢フローリングは、商業施設や公共施設だけでなく、
もちろん一般の住宅にも使われます。
 
アッシュ材無垢フローリング

スウェーデンでは、1階はオークやアッシュなど
硬木のフローリングでエレガント&パブリック仕様に、
2階はパイン無垢フローリングでファミリー仕様に仕上げる
ことが多いようです。同じ「木」でも、樹種により異なった
キャラクター(性質)を使い分けることで、インテリアを
コーディネートする・・・これが北欧スタイルです。
 
硬木のフローリングは、木目も細かく独創的なので、
インテリアとしても豪華な仕上がりになりますね!
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
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author:Akio Kanaida, category:フローリング, 09:00
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#090 パインフローリングの本当の魅力
パイン無垢フローリング

Tjena!
 
スウェーデン住宅のフローリングといえば?
みなさん、パインフローリング!と答えますね。
その通り、パインの無垢材が最も一般的です。
 
スウェーデンの国土の大部分を占める森林は、
パイン、スプルース、白樺が大半で、
この内、パイン材が構造材から家具材まで
最もよく使われています。
 
パイン材は、他の樹種に比べ、やわらかな材質なので、
フローリングとしては、傷がつきやすいのが難点です。
その反面、足への負担が少なく、素足で歩けば、
とても気持ちがよく、部屋中に充満する木の香りが、
まるで、自然の森の中にいるようです!
 
スウェーデンでは、古くから、フローリングにパインの
無垢材が使われています。それは、とても分厚く、
幅広なもので、価値あるフローリングとされています。
 
長年使っていくと、当然、表面に傷や汚れが
たくさん付いて落とせなくなってしまいますね。
でも、無垢材なら、表面の数ミリを削りとるだけで、
新品のフローリングに生まれ変わってしまいます!
材が分厚いほど、その工程を多く繰り返せる、
つまり、長く使っていける・・・というわけです。
 
フローリングの幅が広いことも価値あることです。
フローリングの材となるのは、パインの丸太なので、
幅広の材を取れる量は限られているからです。
しかも、材が幅広だと、見た目も豪華ですね。
 
パイン材をフローリングとして用いる場合は、
無塗装ではなく、オイル仕上げやラッカー仕上げなど
表面を保護することで、より長く使っていけます。
 
そして、何十年と使われたフローリングは、
表面に木目の凹凸ができてきます。これは、
木目の硬いところが残り、柔らかいところが
摩耗によってすり減っていくからです。
 
このようなフローリングは、昔の価値ある住宅に多く、
アンティーク調のインテリアとして高く評価されています。
 
最近の住宅では、1階は、オークやアッシュなどの
硬木のラッカー仕上げが多いものの、
ファミリールームの多い2階は、パインの無垢材が
圧倒的に多く、ホワイトオイル仕上げや、
ダークブラウン、ブラック色のラッカー仕上げとして
モダンなインテリアに溶け込んでいます。

パイン無垢フローリング
 
また、表面に木目の凹凸ができるまで、
何十年も待ちきれない人には、なんと、最初から
表面にアンティーク調の処理を施した新品の
パイン無垢材フローリングまであります!

パイン無垢フローリング
 
この自然が作り出した表情と質感が、パイン無垢材
フローリングの本当の魅力なのかもしれませんね。
 
現在、アンティークタイプでラインナップされている断面は、
14x113mm、20x135mm、25x135mm、25x180mmです。
20x135mmが最も使われています。25x180mmともなると、
パインフローリングのイメージを覆してしまうほど、
圧巻でエレガントな住空間となってしまいます!
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
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#076 パインフローリングの違い
JUGEMテーマ:住宅
パイン無垢フローリングパイン無垢フローリング
パイン無垢フローリング

Tjena!
 
スウェーデンの住宅では、たくさんのパイン材が
使われています。パインとは、松のことで、
スウェーデン産パインはレッドパイン(赤松)です。
 
パイン材は、住宅の構造体、フローリングやパネル、
加工されて、窓やドア枠、階段などにも使われます。
 
例えば、代表格のパイン無垢フローリングは、
パインの素材そのもので使われる建材です。
それなのに、価格はかなりバラついています。
同じパイン材でも、品質に違いがあるからです。
 
では、パインフローリングの「違い」とは
どのようにして見分けるのでしょうか?
 
この見分け方と価格の違いを、メーカーの
技術者から教えてもらいました。
 
「品質が高いパイン材とは、伸縮やねじれ等の
動きが少ないものだ。年輪の間隔が狭く密であること。
つまり、寒い地方でゆっくりと成長したパインだ。」
 
確かに、スウェーデン産パインは、木目が緻密で
しかも硬くて重い。逆にアジア産のパインなど
暖かい地方のものは木目が荒く、柔らかく軽い・・・。
 
さらに、スウェーデン南部にある窓やドアメーカーでは、
南部産ではなく、わざわざ遠くて価格も高い北部産の
パインを仕入れるメーカーまであります。
 
窓やドア、同じに見えても、スウェーデン北部産
パインを使っているかどうかで価格が違ってきます。
 
次に、「材をどこまで乾燥させているか? つまり、
含水率が家具にでも使える8%まで落とせているか?」
 
パイン材は、機械乾燥によって材の水分を抜きますが、
用途によって下げる含水率が異なります。例えば、
構造材であれば16%前後、一般建材は12%前後、
そして家具材だと、8%前後まで下げます。
 
8%前後まで下げると、伸縮やねじれ等の動きが
ほとんどなくなりますが、時間や費用も余計にかかるので、
フローリングとして8%前後は珍しいのです!
 
そして最後に、「厚みがあり、幅広であるか?」
 
パイン材は、床に張ってしまえば、その厚みは
わかりませんが、本来、無垢フローリング材とは、
表面を削り取ることで、新品に戻ることから、
厚みがある程、長く使え価値あるものなのです。
 
また、幅広の材を取るには、丸太も大きい
樹齢の高い木である必要があります。
ですから、幅広であるほど、高級品となります。
 
パインフローリングは、無垢の自然素材です。
多少の動き、木目や色のバラツキがあり、
汚れやすく傷も付きやすいものです。
 
それでも、住宅に使い続けられている理由は、
無垢材の木の香り、素足で歩いた時の心地よさ、
まるで森の中にいるような空間が、住む人を
心から癒してくれるからでしょう。
 
  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞
 
* Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

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