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#223 ブラインド内蔵の知恵

ガラス間のブラインド

 

Tjena!

 

スウェーデンでは、日本のように、

窓を全面閉めてしまうようなカーテンを

見かける事はほとんどありません。

 

その代わり、ブラインドを室内側に

吊り下げる事例は多く見られます。

この場合、窓のガラスは3層です。

 

日射を防ぎ、光量を調節できますが、

やはりネックは、「埃」です。

 

カーテンと同じでブラインドに

たくさんの埃が付着しまいます・・・。

 

これに対し、ガラス間にブラインドを

内蔵すれば、埃は付きません。

 

さらにスウェーデン人のすごい所は、

ガラス間に密閉してしまうのではなく、

ガラス間に挟み込んだ事です!

 

つまり、ブラインドが交換できる構造です。

 

ペアガラス(2層)の木製サッシと

シングルガラス(1層)のアルミサッシが

一つの窓扉(障子)となって、

間にブラインドが取り付いているのです。

 

内倒し固定 ブラインドの交換

 

窓扉を開けて、これらを分離すれば、

ブラインドの掃除や交換ができる!

という構造ですね。さすがです。

 

この構造を見ると、ブラインドが

内蔵された空間は、密閉ではなく、

外気と通気される構造となっています。

 

したがって、湿気が入っても自然の

熱対流で外気へ放出されるのです。

 

ブラインドによる遮熱 ブラインド内蔵の窓

 

この空間は、通気層と呼ばれ、

ブラインドを閉めた(下げた)際に遮った

日射熱を外部へ放出する効果もあるのです!

 

遮熱層が、室内ではなく、限りなく外に

近い場所にあるため、遮熱効果は抜群です。

 

外気と通気しているという事は、

断熱性能が低いのでは・・・?

 

と思ってしまいますが、熱貫流率は、

標準でU=1.0 w/m2k(オプションU=0.9

と高い断熱性能を誇ります!

 

3層ガラスならU=0.7も可能ですが、

十二分な性能で、何より、3層ガラスでは

不可能な圧倒的な遮熱性能を誇ります。

 

また、この通気層は、65mmもあります。

結果、防音性能も高いのが特徴です。

 

高い防音性能

 

3層ガラスの34dBレベルに対し、

2+1=3層ガラスの木製窓では、

42dB!と防音窓クラスです。

 

なんとも色々な知恵の詰まった窓です。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:-, 09:00
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#222 どうして窓にブラインドが内蔵?

ブラインド内蔵の窓

 

Tjena!

 

スウェーデンには、ブラインドが

ガラス間に内蔵された窓があります。

 

これは、2+1=3層ガラスといって、

ペア(2層)とシングルガラス(1層)

から構成された3層ガラスで、この間に

ブラインドが内蔵されています。

 

スウェーデン窓といえば、木製で、

3層ガラスが主流ですが、このタイプでは、

ブラインドが内蔵できません。

 

「ブラインドが内蔵されているとは、

なんて最新式なのだろう!」

 

・・・と思ってしまいますが、実は、

ブラインド内蔵型の窓は、何十年も前から

スウェーデンに存在しているのです。

 

実際、私がスウェーデンで住んだ家も、

1960年に建てられた住宅だったのですが、

その家の窓は、木製で1+1=2層ガラス、

ガラス間にブラインドがありました!

 

「どうしてブラインドが、

窓に内蔵されていたのか?」

 

・・・というと、

恐らくそれは、スウェーデンが高緯度に

位置する国だからかも知れません。

 

これは住んで初めてわかった事なのですが、

夏は快適で、冬は極寒・・・だけでなく、

夏は夜中まで明るく、冬はほとんど暗い・・・

といった生活環境なのです・・・。

 

しかも、夏の夕方からは、強い西日が

ずっと続くので、とても眩しく、室内にも

真横から直射日光が長時間入ってきます。

 

スウェーデンでは、不思議なことに、

自動車のヘッドライトを昼間も点灯する

義務があります。これも後から知ったのですが、

このような状況においても、車の存在を

知らせるための安全処置だそうです。

 

ブラインド内蔵の窓

 

こういった生活環境では、夜に外が明るくても

ブラインドを閉めれば、部屋を暗くできますし、

西日が強い時も、ブラインドのフィン(羽根)

の角度を変えれば、直射日光を防げます。

 

もちろん、カーテンの代わりにもなります。

 

スウェーデンでは、日本のような、

窓を全面閉めてしまうようなカーテンは

ほとんど見かけません・・・。

 

これは、北欧のインテリアにおける

カーテンの使い方にも関係していますが、

物理的にも理にかなっています。

 

それは、冬場にカーテンで窓を全面

閉めてしまうと、断熱性の高い3層ガラスでも

結露を起こす危険率が一気に高まる!

からなのです。

 

 ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:2+1=3層ガラス木製窓, 09:00
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#221 次世代型の木製窓

外側アルミの木製窓

 

Tjena! 

 

木製窓を使うと、室内のインテリアが

ぐっと変わり、温もりが感じられますね。

 

日本の住宅が、どことなく無機質に

感じてしまう要因の一つが、アルミ製や

樹脂製といった窓の素材にあります。

 

茶色く塗ったり、木目模様をプリント

しても人間の本能が、どこか違和感を

感じてしまうからでしょう・・・。

 

木製窓は、傷みやすく湿気に弱いため、

耐久性がないのでは?と思われがちですが、

実は、何十年と使うことが可能です。

 

木製窓の室内側は、ラッカー仕上げや

ステイン塗装仕上げが施されます。

 

この状態で、何もせず、20年使っても、

室内側木部は、アメ色に変化するものの、

劣化がほとんどありません。

 

驚きですね!

 

これに対し、窓の外側は、

使い始めて数年で劣化が始まります・・・。

 

特に酷いのは、窓ガラスの下部です。

ここは、日射による紫外線と、雨の後、

水分が残りやすい部分だからです。

 

木製窓の外側は、室内側と違って、

防腐処理や外装用塗料で保護されますが、

やはり、数年毎に再塗装をかけないと、

とんでもない事になってしまいます。

 

それでは、木製窓が主流のスウェーデンは

どうなっているのか?・・・というと、

 

実は、最新型の窓では、木製窓の外側が

アルミ材で「被覆」されているのです!

 

外側アルミの木製窓

 

窓の外側に、そのまま貼られるのではなく、

10mm程隙間を開け、アルミ材が取り付きます。

 

外側アルミの木製窓

 

窓工場を見学したら、まずアルミ製クリップを

木製窓の外側に取り付け、そこにアルミ材を

「はめ込む」構造で作製されていました。

 

この取付方法であれば、交換も可能ですね!

 

外側アルミの木製窓

 

しかしながら、最も感心すべき所は、

この10mm程の隙間です。

 

いわゆるこれが、外壁の通気層と同じ理論で、

アルミ材と木材間の湿気や熱を、自然対流で

外へ放出している仕組みです。

 

外側アルミの木製窓

 

その結果、木製窓の外側が劣化や腐食する事なく、

表面のアルミ材が、雨や紫外線をシャットアウト。

 

これをほとんどノーメンテで実現させています!

 

ちなみに、外側アルミ被覆の木製窓は、

スウェーデンの窓工場では、50年以上の耐用年数が

想定されて、生産されています。

 

木製窓はスウェーデンで、住宅のみならず、学校や病院、

デパートやホテル、オフィスビルにも使われているので、

やはり日本と次元が違うのですね・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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#220 住宅をつくる労力と豊かさ

イングランド風スウェーデン住宅

 

Tjena! 

 

自然豊かな栃木県の那須高原に、

スウェーデン本国仕様レベルの

性能を備えた住宅が完成しました!

 

デザインは、イングランド古民家風。

構造は、ツーバイフォー工法を基本とし、

そこへ、スウェーデンの建材を投入し、

高い断熱性能を実現しています。

 

イングランド風スウェーデン住宅

 

デザイナーは施主夫婦で、全体の

プランニングのみならず、細かな

ディテールまで設計されました。

 

イングランド風スウェーデン住宅

 

住宅の外壁には、ブラインド内蔵型の

外側アルミ2+1=3層ガラス木製窓を使用。

 

イングランド風スウェーデン住宅 イングランド風スウェーデン住宅

 

屋根の大きな天窓も高断熱仕様です。
それぞれホワイトを基調として、

この家のテイストに合わせています。

 

インテリアには、スウェーデンの造作材や

室内ドア、フローリングが使われていますが、

無塗装で取り、現場で配色塗装されました。

 

イングランド風スウェーデン住宅

 

巾木の色は、施主自ら配合し作ったもので、

建具の額縁や扉にも使っています!

 

イングランド風スウェーデン住宅 イングランド風スウェーデン住宅

 

階段はスウェーデン製で、クラシック調の

デザイン。樹種はパイン材ですが、全体を

ホワイトで塗装し、踏み板と手すりだけは、

オーク調のステイン仕上げとしました。

 

イングランド風スウェーデン住宅 イングランド風スウェーデン住宅

 

階段の部材は、すべてプレカットで

工場塗装されているため、現場では

大工さんが組み上げるだけです。

 

現場を覗くと、夫婦二人で、タイルを

貼ったり、塗り壁を施工していたりと、

色々な作業も行なっていました。

 

最も驚いたのは、自らキッチンまで

作ってしまっていたことです。

 

イングランド風スウェーデン住宅

 

キャビネットや天板のみならず、

扉自体も自作なのです!

 

扉枠を作り、ガラスを切ってはめ込み、

ハンドルや蝶番を取り付ける・・・と

ここまでくると家具職人ですね!

 

それだけでなく、窓外周りには、

レンガの窓台や鎧戸がありますが、

これらも自ら作製しています。

 

イングランド風スウェーデン住宅

 

これ程までの情熱と労力、時間を

注ぎ込んで住宅を作り上げていく・・・

ということは、かなり大変なことです。

 

しかし、その様子を見ていると、

実は、これが住宅づくりの醍醐味であり、

人生の豊かさの一つだと痛感しました。

 

すべてを業者に任せてしまう現代の

住宅づくりは、もしかしたら、自ら

この醍醐味を放棄してしまっている!

・・・のかもしれませんね。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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author:Akio Kanaida, category:商品開発, 09:00
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#219 仕上げ材として使えるパネル

スウェーデンのパインパネル

 

Tjena! 

 

スウェーデンでは、インテリアの仕上げ材

としてパネルがよく使われています。

 

その使われ方は実に様々で、最近では、

無塗装で使われることが少なく、ホワイトや

ブラウン、ブラックなどの塗装を施して

北欧インテリアの配色まで担っています。

 

同じホワイトでも、「アンティーク仕上げ」

というものでは、長年使い古した材のように、

表面に凹凸があり、独特の表情が出ます。

 

スウェーデンのパインパネル

 

全体が塗装で覆われていても、凹凸部には、

木の色や木目、質感が醸し出されているので、

人工的に作られたものと全く違うのです!

 

塗装はすべて、工場で処理されます。

現場ではそのまま使うことができるので

組み合わせても、仕上がりが綺麗です。

 

スウェーデンのパインパネル

 

しかし、仕上げ材として通用する

ハイレベルなパネルを作り出すのは、

実は、簡単なことではありません。

 

例えば、材の変形です。

パネルは12mm厚程度の薄い板のため、

膨張収縮やねじれといった変形が酷いと、

納まりが悪くなってしまいます。

 

スウェーデンのパインパネル

 

また、パネルは無垢材です。

その質が悪いと、表面を綺麗に

仕上げることも難しく、塗装の乗りも

悪くなってしまいます。

 

そこで、これらハイレベルのパネルは、

どこが違うのか?・・・というと、

 

材は、最も良質なパインが採れる

スウェーデン北部のラップランド産で、

高樹齢のものだけが使われています。

 

パネルの厚みは、15mm。これは、

床材としても使える程の強度です。

 

そして、最も驚くのが、含水率です。

 

スウェーデン市場に出回るパネルは、

12%から14%まで落とされていますが、

さらに「8%」まで落としています!

 

8%」というと、変形に最も厳しい

家具用として使われるレベルです・・・。

 

スウェーデンのパインパネル

 

パネルは、パインの無垢材なので、

変形を完全に止められません。しかし、

 

含水率14%と比べても、8%のパネルは、

さらにその半分まで抑制できるレベルで、

塗装の乗りも非常によくなります。

 

スウェーデンのパインパネル

 

ラップランド地方の伝統的なカラーを

塗装したシリーズでは、美しい仕上がりが、

独創的な北欧インテリアを表現しています。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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author:Akio Kanaida, category:造作材, 09:00
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