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#245 木造住宅の技術革新

スウェーデン製外壁ブロック

 

Tjena! 

 

前回は、木造住宅が超省エネ化へと

進化していく過程において、

 

在来工法では、外壁の断熱厚を

120mm以上に増やそうとすると、

 

材料と手間がかかってしまって、

施工時間と費用が増してしまう・・・

といった課題を指摘しました。

 

一方、ツーバイフォー工法は、

外壁の断熱厚を140mm厚、

184mm厚、またはそれ以上に

増やせるので有利!でしたね。

 

しかしながら、どちらも

超省エネ仕様の重厚な窓やドアを

現場で取り付け、断熱・気密処理を

施すのは、複雑で難しい・・・

といった課題も指摘しました。

 

超省エネ化を進めるほどに、

それらの精度を均一に保つには、

手間と時間、費用が増大します。

 

ちょうど、日本の今の現状が、

その損益分岐点にいる感じです。

 

これ以上に性能を上げたいが、

費用が格段に上がってしまう・・・

という限界の位置ですね。

 

そこで、外壁の断熱厚が30cmとか

40cmで、3層・4層ガラスの木製窓

といった超省エネ仕様の木造住宅を

作っているスウェーデンを見ると、

 

もはや、住宅を現場で作っていません!

住宅は、工場で作っているのです!

 

スウェーデン製外壁ブロック

 

それが、第3の選択肢である

「外壁ブロック」工法です。

 

正確には、枠組壁工法なので、

ツーバイフォー工法とほぼ同じです。

 

スウェーデン製外壁ブロック

 

では、何が違うのか?というと、

工場で外壁に、窓やドアを取り付け、

断熱材を充填し、開口部の断熱・

気密処理も行なってしまう点です。

 

窓下の水切り材や外装材までも

取り付け可能です!

 

スウェーデン製外壁ブロック

 

工場で完成させた外壁は、長さが

4mから8mの「塊」である事から、

 

スウェーデンでは、この塊を、

「外壁ブロック」と呼んでいます。

 

「外壁ブロック」工法の特徴は、

これまで、限られた狭い場所で

天候の影響を受けてしまう現場に、

 

材料や部材を搬入し、施工していた

外壁周りの作業が、全て工場で完了

しているというところです。

 

スウェーデン製外壁ブロック スウェーデン製外壁ブロック

 

現場で躯体フレーミングのように

「外壁ブロック」を設置するだけで、

 

熟練した職人の技がない状態でも

精度が均一に保たれた高性能外壁を

実現することができます!

 

まさに、これは、超省エネ化による

木造住宅の技術革新であり、

事業体制が大きく変わっていくでしょう。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

>「外壁ブロック工法」詳しくはこちら

 

>「外壁ブロック工法に関するお問い合わせ

 

author:Akio Kanaida, category:スウェーデンの住宅, 09:00
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#244 在来、ツーバイ、それとも・・・

外壁ブロック工法

 

Tjena! 

 

日本で木造住宅を建てる時、

大きく分けて2つの方法があります。

 

1つが在来工法で、

もう1つがツーバイフォー工法です。

 

元々は、在来工法が

日本の伝統的な構造形式で、

柱と梁、地震や風圧(水平力)に対し

筋交いで耐えるものです。

 

これに対し、ツーバイフォー工法は、

アメリカから入ってきた構造形式で、

枠材を組み合わせ柱や梁を形成し、

水平力に対し、合板(面材)で

耐えるものですね。

 

どちらの工法も、今では、

和風、洋風デザインを実現

できてしまうので、

 

洋風デザインを在来で・・・

和風デザインをツーバイで・・・

完成させてしまう時代です!

 

しかし、これからの時代、

どちらの工法も、進化の過程に

おいて新たな課題が出てきます。

 

その進化が、住宅の超省エネ化です。

 

例えば、在来工法の場合、

外壁の柱は、通常が105x105

大きくても120x120です。

 

外壁の厚みは120mmで、

充填できる断熱材は120mm厚。

 

住宅を超省エネ化するには、

これでは全く足りません。

 

外断熱や内断熱を付加して

断熱厚を増す必要があります。

 

技術的には十分可能ですが、

材料と手間がかかってしまうので、

施工の時間と費用が増します。

 

一方、ツーバイフォー工法は、

枠材が、38x14038x184mm

充填できる断熱材が、140mm厚、

184mm厚と選択できます。

 

しかも、これに外断熱や

内断熱を組み合わせていけば、

超省エネ仕様に十分な、かなりの

断熱厚が実現可能です!

 

この視点で考えると、

ツーバイフォー工法が

圧倒的に有利となります。

 

しかし、ここに開口部の

断熱・気密性能を加えると

新たな問題が出てきます。

 

超省エネ仕様の窓やドアは重厚で、

現場での取付や断熱・気密処理が

複雑で難しいのです・・・。

 

そこで登場するのが、第3の選択肢、

「外壁ブロック」工法です!

 

つづく。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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#243 Robustの誕生ヒストリー

Robust-Red

 

Tjena! 

 

現在、日本で販売している

スウェーデン製オムツ交換台

Robust」(ロブスト)の歴史は古く、

 

その誕生は、1970年代にまで

さかのぼります。

 

今となっては、スウェーデンのあらゆる

化粧室に設置されるほど有名ですが、

 

それは、本物の無垢材を使った質感と、

カラーバリエーション・・・

 

そして、壁掛け式収納型といった

機能性とデザイン・・・

 

といった事が評価されて続けて

いる証でもあります。

 

そんな「Robust」の誕生ヒストリーを

今回はご紹介したいと思います。

 

以下、会社紹介より・・・

 

Skotbordspecialisten

 

私たちの会社名である

「Skotbordspecialistenの起源は、

オムツ交換台(Skotbord)に特化

していた事にあります。

 

Robust」は1981年に

ライセンスを取得し、その当時、

 

壁掛け式(壁に取り付けられる構造)

のオムツ交換台は、公共施設用として

スウェーデンで初めてのものでした。

 

恐らく、世界でも初めてでしょう。

 

会社の創設者、Ingvar Persson

(イングバル・ぺーション)氏は、

1970年代後半に、「開閉構造」の

アイデアを思いつきました。

 

それは、ガソリンスタンドを訪れた時、

自分の赤ちゃんのオムツを、

「床」で交換せざるを得なかった・・・

といった経験からでした。

 

今日、「Robust」は、20,000台以上が

販売され、公共施設用で開閉型の

オムツ交換台において、スウェーデンで

トップシェアを誇ります。

 

国内全土だけでなく、ヨーロッパ諸国でも

たくさん設置されています。

 

販売代理店は、ヨーロッパの主要諸国、

そして、日本にまであります。

 

・・・以上、会社紹介より。

 

Skotbordspecialisten

 

実は、この誕生ヒストリーには

続きがあります。現在の社長である

 

Jakob Perssonヤコブ・ぺーション)氏は、

Ingvar Perssonn氏の息子であって、

当時のあの赤ちゃんなのです!

 

とても残念なことに、Ingvar氏は、

2003年に他界してしまいましたが、

 

父親が、発明した「Robust」を

今は息子が引き継ぎ、今度は

世界へと広めているのです!

 

Robust」は、どことなく、

温もりや愛らしい感じがします。

 

それは、「木」といった素材感から

だけでなく、作り手の「想いと心」が

入っているからなのでしょう・・・。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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>「スウェーデン製オムツ交換台詳しくはこちら

 

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author:Akio Kanaida, category:オムツ交換台, 09:00
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#242 スウェーデンのキッチン

スウェーデンのキッチン

 

Tjena! 

 

スウェーデンの住宅(外壁ブロック)

を輸入する時、キッチンも一緒に、

コンテナの中へ載せる事があります。

 

スウェーデンのキッチンって、

どのような感じなのでしょうか?

 

スウェーデン人にとって、

キッチンはとても大切です。

 

住宅の間取りを見ると、

日本と比べ23倍の広さがあり、

ほとんどがオープンキッチンです。

 

キッチンのキャビネットや

フードには照明が配置され、

インテリアの一部となっています。

 

キッチンはオーダーメイドが

一般的で、間取りに合わせて

キャビネットを組んで行きます。

 

スウェーデンのキッチン

 

床に置くベンチキャビネットは、

扉と引き出しタイプがあって、

色々な幅が用意されています。

 

L字型やU字型キッチンでは、

コーナー専用の、内部に回転棚が

内蔵されたものまであります!

 

使い勝手が良いので、これは、

必ず選ぶようにしています。

 

壁用のウォールキャビネットは、

3つの高さが設定されていて、

デザインで高さを変えます。

 

ガラス扉では、ガラスの種類を

選ぶことができ、キャビネット内部に

照明がよく取り付けられます。

 

ウォールキャビネットの下部には、

必ず照明が設置されます。

 

続いて、天板、シンク、水栓金具、

ハンドル(ノブ)、カトラリーケースなど、

ディテールを選んで行きます・・・。

 

扉は、デザインと樹種、仕上げを

選んで、扉に合わせ、キャビネットの

仕上げを調整して行きます。

 

スウェーデンのキッチン

 

得意分野は、やはり、木製扉です。

 

オークやアッシュといった樹種に、

ホワイトやグレー塗装をかけると、

木の質感を残しつつ、インテリアの

カラーにも合わせられます!

 

扉をペイント塗装する場合には、

カラーチャートから色番指定

できるのも大きなポイントです。

 

こうして、一つひとつの

オリジナルキッチンが出来上がります。

 

かなりの手間となりますが、

スウェーデンでは当たり前で、

 

それだけ住宅づくりでは、

「キッチン」に比重を置くもの・・・

ということですね。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

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author:Akio Kanaida, category:キッチン&洗面, 09:00
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#241 3層木製窓のガラスファサード

3層木製窓のガラスファサード

 

Tjena! 

 

以前ご紹介した、群馬県の

美容室のガラスファサードが

完成したので見に行って来ました。

 

この建物は、集成材でグリッド(格子)

を組み、そこに3層ガラス木製窓を

はめ込むといったデザインです!

 

完成したガラスファサードは、

想像より遥かに美しい仕上がりで、

スウェーデン建築を彷彿させます。

 

スウェーデンの建築物は、

住宅のみならず、店舗やホテル、

オフィスビルまで高断熱仕様です。

 

つまり、「デザインと断熱」は、

常に共存させる必要があって、

建築家の見せ所でもあります。

 

3層木製窓のガラスファサード

 

このガラスファサードのグリッドは、

x高さが、約1.8m x 1.2mです。

 

これは、トップターン(回転)窓の

サイズから算出されています。

 

FIX窓であれば、さらに大きな

開口が可能ですが、計画上、

排煙用の「開閉」窓が必要でした。

 

トップターン窓は、窓の両側で

窓扉を支持しているので、ここまで

大きな3層ガラス木製窓が可能!

というわけです。

 

3層木製窓のガラスファサード

 

一見すべて同じように見える窓も、

上部の数カ所は、開閉可能な

トップターン窓が取り付いています。

 

木製のグリッドに、木製の窓。

そして、木製のエントランスドア。

 

シャープなガラスファサードでも、

どこか温もりを感じる建物・・・。

 

それは、北欧建築のデザインと

共通する要素でもあります。

 

3層木製窓のガラスファサード

 

建物の内部には入れませんでしたが、

ガラス越しに見える美容室は、

モダンなインテリアに、洗練された

椅子や家具が配置されていました。

 

素敵な美容室として、たくさんの

お客さんを癒すことでしょう!

 

間もなくオープンです。

 

  ∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞・∞

 

*Tjena! は、スウェーデン語で「どうも!」の意味です。

 

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author:Akio Kanaida, category:3層ガラス木製窓, 09:00
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